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ラピス、母よりも強く愛して
05子供ラピス
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わねユリカさんは、そうね、大人に聞かれたら、「かくれんぼしていて、大きいお兄さん達はトラックに隠れた」って言うのよ、フフフフッ」
 その時、ユリカの脳裏には、恐怖の余り本当にトラックに隠れる、大きいお兄さん達の姿が見えていた。
「あうー、うううううっ!」
 何度も承諾の意思を見せるように、首を縦に動かすユリカ。今後、これがトラウマとなって、ユリカの人生は変わろうとしていた。

 監視小屋
「事後処理を開始、例の二人を捕獲、その家族も同様に処刑。ボソンジャンプの痕跡は何一つ残さないように」
 火星上の司令官である、ラピス(母)の命令により、黒服にサングラスの怪しい集団が徘徊し始めた。
 それは「人間モドキ」とか、「インベーダー」と称される、人造人間達であった。
 オモイカネ達やユーチャリスは、所詮お伺いを立てた所で「あんな奴ら消してもよかったのに、アキトったら優しい(はーと)」とか「それに、それに「お前なんかにラピスは渡さない!」だなんて、きゃっ!(赤面)」と言われるに違いないので、諦めて黙っていた。

 太陽系、各遺跡基地。
「(録画再生)だめだ、お前なんかにラピスは渡さない!」
「「「「「「「「「「「きゃぁあああああああああ!(はーと)」」」」」」」」」」」
 ついさっき、自爆しようとしていた一団も、アキトの映像を繰り返し見て、転げ回っていた。
「「「「「「ああっ! 私も「おもちゃ」にしてっ!」」」」」」
「(リピート)だめだ、お前なんかにラピスは渡さない!」
「「「「「「壊してっ! 私もその人形みたいに壊してぇえええええ!!」」」」」」
 このラピス達は、すっかり壊れてダメになっていた。

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