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ラピス、母よりも強く愛して
04アキト生誕
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だいかんごっこ」だよ」 
「ええっ?」
「じゃあ、つぎはラピスのばんだよ」
「うん」
「おぼこむすめじゃ、あるまいに〜」
 そう言って、ラピスに巻いた帯を引っ張るアキト。
「あ〜〜れ〜〜〜〜!」
 帯を引っ張られ、ラピスはグルグル回りながら倒れ、二人共まるで「回るのが楽しい」とでも言いたげに遊んでいた。
「よいではないか、よいではないか」
 アキトの方は、上に飛び掛ってキャーキャー言いながら、はしゃいでいた。
「お代官様、お許しを」
 今回は受け側だったが、ラピスは何とか馬脚を現す事無く、アキトと遊び続けた。

「度々申し訳ありません奥様…」
 アキトの母は、またミスマルの奥様に電話をしていた。
「あ、あの、アキト君は無事でしたか?」
 アキトの無事を祈りつつも、何か間違いがあって、子供達の「火遊び」が大変な事になっていないか、内心ドキドキしているユリカの母。
「はい、あれは「悪代官ごっこ」だそうで、例の「帯を引っ張ってグルグル回る」のが楽しいらしくて…」
 いつもは「アキトに群がって来る女の子の一人」として、優位に立っていたミスマルの奥様に、恥ずかしい所を見られてしまい、小さくなっているアキトの母。
「でも、さっきのは?」
「はあ、アキトは、じゃれついて遊ぶだけのようですけど、ラピスちゃんはテレビの通り服を脱がせたり、む…(胸に吸い付いたり)いえ、くすぐったりするそうです」
 さっきのラピスの表情は、そんな生易しい物では無かったような気がしたが、きっとモニターの解像度のせいだろうと自分を納得させた。
「そうでしたか」
「どうもお隣では、番組にプロテクトをかけて無いらしくて、毎朝二人で見ているそうです、暴力シーンは勿論ですけど、あ、あんなシーンは特に教育上問題がありますから、明日にでも切って頂くようお願いしておきます」
 例えそんな「お願い」をした所で、アキトが望めば「北欧直輸入ロ**タ物」でも「アメリカマッチョマン大会、ミスターユニバース決定戦」でも見せてしまうのがラピスである。
 勿論、生で見たり触ったりしたいと思えば、本格的なお医者さんごっこを始めて、ラピス29号でもラピス(母)でも観察し放題。
 内視鏡からファイバースコープなど、あらゆる機器を使って中まで見せるのは当然の事で、後はアキトの成長待ちだった。

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