02生産プラント
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
開かれたウィンドウには、3人のラピスが画面一杯に広がって笑っていた。
(これは……)
ユーチャリスは、全ての計画が失敗に終わるであろう事を予感した。そこに一機の起動兵器が接近して、通信を求めて来た。
『起動兵器接近中、レンジ5、レンジ4、3、2…』
ユーチャリスも、けっこういい具合に壊れてきたらしく、この状態ならラピスがVーMAXを発動すれば『レディ』とか言って加速するに違いない。
「俺の歌を聞けー!!」
ウィンドウには、ピンク色の髪をしたラピス04(声:櫻井智)が現れ、単機で「ミンメイアタック」が可能な試作機に乗って、歌エネルギーを放出し始めていた。
『デ、デカルチャー』
ユーチャリスには、もう耐えられなかったが、ラピス04の「アニマ・スピリチア?」によって、次第に心を開いていった、らしい。
『現在、建設の終了した都市は、凍結させて保存してあるようです』
ユーチャリスが落ち着きを取り戻した頃、プラントとラピス達から報告が入っていた。
『居住可能な予定数は… 360億人、地球が最大人口に達した時の3倍です』
木星の周りには、ベルト状のコロニーが建設され、後は木星を爆縮、点火するだけで、一つの太陽系が生まれ、既に各衛星もテラフォーミングが始められる準備が整っていた。
『ええかげんにっ、しなさいっ!』
ユーチャリスは、存在しない左手で裏拳ツッコミを入れた。
そしてさらに10年、100年が経っても、開発と生産が順調?に進むのを見て、オリジナルのラピスは眠る事になった。
最も安全な場所、ゼロポイントでもある遺跡で、ユリカと同じく遺跡ユニットに融合して眠る、それは現世の夢を見ながら、どんな兵器によっても破壊できない、安全な場所でもあった。
(アキトは、何がしたいの?)
劇場版のユリカのセリフのようだが、隣で眠るアキトのコピーを見るラピスの表情は「ラブラブ」どころでは無く、怪奇漫画のような恐ろしい顔をしていた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ