暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第21話 絶賛、決戦中です!
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発音が聞こえてきた!

「っ、部長ぉぉっ!?」

 俺は通信機で部長に呼び掛ける。

『私は大丈夫。私のことよりも、いまは目の前の敵を』
「でもっ!」
『私はあなたを信じているわ、イッセー! このリアス・グレモリーの下僕の力を見せつけておやりなさい!』

 そうだ、俺は部長の下僕なんだ。

 ガキィィィィン!

 俺は籠手で相手の剣を止めてやった。

「シーリスの剣をっ!?」
「腕でっ!?」

 何も考えることなんてねえ! 部長のためだけに俺はおまえらを──。

「ぶっ倒すッ!」

 バキィッ!

 そのまま剣を掴み、握り砕いてやった!

「何っ──きゃっ!?」

 怯んだところをさらに蹴り飛ばし、俺は籠手に語りかけた。

「赤い龍帝さんよ、聞こえてんなら応えろ! 俺に力を貸しやがれ!」

Doragon(ドラゴン) booster(ブースター)!!』

 籠手から力が流れ込んでくるが、こんなんじゃ足りない!

「もっとだ! もっと俺の想いに応えろ! 『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』ァァァッ!!」

Doragon(ドラゴン) booster(ブースター) secondo(セカンド) Liberation(リベレーション)!!』

 初めて聞く音声が発せられた瞬間、籠手から膨大な量のオーラが吹き溢れ、籠手の形が変化した。

「か、変わった!?」

 そして、籠手から脳内に情報が流れ込んできた。
 そうか、これが俺の新しい力か。なら!

「木場ぁっ! おまえの神器(セイクリッド・ギア)を解放しろ!」
「解放!?」
「早くしろ!」

 木場は当惑しながらも頷き、剣を地面に突き刺した。

「『魔剣創造(ソード・バース)』ッ!」

 木場の神器(セイクリッド・ギア)の波動が俺に向かって来た。

「うおぉりゃぁぁぁっ!」

Transfer(トランスファー)!!』

 俺はその波動に俺の新しい力を使った瞬間、俺を中心に無数の剣が出現した!
 そして、ライザーの眷属たちは(みな)、出現した剣によって貫かれていた。
 そのまま、ライザーの眷属たちは光の粒子となって消えていった。

『ライザーさまの「兵士(ポーン)」二名、「騎士(ナイト)」二名、「僧侶(ビショップ)」一名、リタイア」』
「『赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)』だぁぁっ!」

 グレイフィアさんのアナウンスを聞くと同時に、俺は新しい力の名称を勝利の雄叫びのように叫んだ。
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