第2章
戦闘校舎のフェニックス
第21話 絶賛、決戦中です!
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「そこの『兵士』さん」
「ん?」
木場の変化に戸惑う俺に、ライザーの妹が声をかけてきた。
「あれ、なんだかわかりますかしら?」
「え? はっ!? 部長ぉぉっ!」
彼女が指差す先を見てみると、新校舎の屋上に、部長とアーシアがいる! 対峙しているのはライザーだ!
直接仕掛けるっていっても早すぎるだろ!
確かに、俺たちが敵を惹き付けているところを部長がライザーに奇襲する手筈だった。でも、俺たちが戦いを始めてから数分しか経っていないのに、いくらなんでも早すぎる! ましてや、あんな正面で向き合って対峙しているんじゃ、奇襲もなにもない。
ああなってるってことはつまり──。
「・・・・・・こちらの手を読まれていたのか・・・・・・!?」
木場が俺の考えていたことを代弁した。
やっぱりそうなるのかよ!
「『|滅殺姫《ルイン・プリンセス』、『聖母の微笑』、『雷の巫女』に『魔剣創造』、『赤龍帝の籠手』。御大層な名前が並んでいますけれど、こちらは『不死鳥』、不死なのですわ」
「っ!?」
いつの間にか、残りのライザーの眷属全員に囲まれていた!
「おわかりになります? これがあなた方にとって、どれだけ絶望的であるか? ニィ! リィ!」
「「にゃ」」
その名が呼ばれると、獣耳を生やした女の子二人が構えを取った。
「この『兵士』たち、見た目以上にやりますわよ」
「「にゃー!」」
獣娘二人が同時に飛び込んできた!
「っ!? ブ、『赤龍帝の籠手』ッ!」
『Boost!!』
慌てて倍加を開始して回避に専念しようとしたが、さっきの戦いの疲れで若干動きが鈍くなっているうえ、相手の動きがトリッキーで動きを追えないせいか攻撃を避けれないでいた。
「最低な技にゃ!」
「下半身でものを考えるなんて!」
「「愚劣にゃ!」」
「ぐはっ!?」
言いたい放題言われてもの申したかったが、攻撃をモロにもらってしまっていて、そんな余裕はなかった。
「・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
「決めなさい、シーリス!」
「っ!?」
「ハァァァッ!」
ライザーの妹の指示で上からシーリスと呼ばれた女性が大剣を振り下ろしてきた!
俺はなんとか避けるが、たて続けに大剣を振り回してきた!
木場や明日夏、カーラマインに比べれば直線的だったが、威力は確実に上であった。
「マジヤバい!?」
ドゴォォォォン!
そんな中、新校舎のほう──部長とライザーが戦っている場所から爆
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