第2章
戦闘校舎のフェニックス
第21話 絶賛、決戦中です!
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瞬間、纏っていた炎ごと刀身が凍り、砕け散った。
『ッ! なんの、我ら誇り高きフェニックス眷属は炎と風と命を司る!』
そう言うと、短剣を取り出し、炎と風を纏わせる。
『貴様の負けだぁ!』
そして、短剣の一振りで木場の氷の魔剣が容易に砕かれた。
『フッ』
だが、木場は未だに笑みを崩さなかった。
また柄から刀身が現れ、今度は先端に穴が開いた剣が現れた。
『っ!?』
『ハッ!』
木場の掛け声と同時に魔剣の穴に短剣の風が炎ごと吸い込まれていった。
『貴様、一体いくつ神器を持っている!?』
相手の問いを木場は笑みを浮かべながら否定する。
『僕は複数の神器を持っているわけじゃない。ただ作っただけだ』
喋りながら振るわれた剣を相手は後ろに跳んでかわすが、木場は構わず地面に手を着ける。
『「魔剣創造」。すなわち、意思通りに魔剣を作り出せる』
相手が何かを察したのか、その場から跳び上がると同時に相手のいた地面から複数の魔剣が飛び出てきた。
駿足の足と多彩な魔剣──あれが木場の本領か。
木場はあの調子なら、なんとかなるか。
さて、イッセーのほうは──。
―○●○―
すっげぇ・・・・・・あいつ、あんな力を・・・・・・。
木場の戦いぶりを見て、思わず呆気に取られてしまった。
「おまえ! 戦闘中によそ見をするなッ!」
「しまっ──ぐあぁっ!?」
木場のほうに意識を向けていたから、反応が遅れて初めて相手の攻撃をもろにくらってしまい、後ろに吹っ飛ばされてしまった。
くっそぉ・・・・・・明日夏に散々注意されたってのに、やらかしちまった。
けど、そろそろなんだけどな・・・・・・。
『Boost!!』
「っ、来たぁぁッ!」
待ちに待った十五回目のパワーアップ! これで最大回数だぜ!
『Explosion!!』
倍加を止めると同時に俺は腕を前に突き出す。
「ドラゴン波ならぬドラゴンショット!」
そして、魔力の塊を向かって来るイザベラに向けて撃ち出した。
グオォォォォォォオオオンッ!
「ッ!?」
イザベラは驚愕しながらもすんでのところで俺の一撃をかわす。
避けられたドラゴンショットはテニスコートまで向かっていった。
ゴォォォォォォォォンッッ!
次の瞬間、地を響かせる轟音が鳴り響き、巻き上がる突風と共に赤い閃光が俺たちを襲う!
爆風が止み、テニスコートのほうを見ると、テニスコートが跡形もなくなっており、巨大なクレーターができあがっていた!
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