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転生とらぶる
ペルソナ3
1932話
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いないだろう。
 もしここにいるのが、荒垣や順平、真田といった面々でも、このイレギュラーシャドウに苦戦したのは間違いない。
 そして、ペルソナチェンジというスキルを持っている有里であっても、相手が弱点を変えれば、再び全ての属性の攻撃を行って弱点を探るといった真似をしなければならない。
 ……そう、あくまでも普通であれば、の話だ。
 俺にはそのような能力を持った相手と戦う場合には、致命的な一撃を与える為の手段がある。
 それを使えば、例えスキルで無効化していても、間違いなく攻撃を通す事が出来るという確信があった。

「色々と調子に乗ってくれたようだが……残念だが、それもここまでだ」

 そう告げ、手の中にあるゲイ・ボルグの柄を握る。
 その瞬間……

「無事か!」

 そんな声がエントランスに響く。
 周囲に響いたのが誰の声だったのか……それは、考えるまでもなく明らかだ。
 俺にとってもそれなりに……もしくはそれ以上に聞き覚えのあるその声は、間違いなく真田のものだった。
 そして真田以外にも、順平、有里、それと……

「え? こ、これって一体……」

 今回の原因となった、山岸の姿もそこにはある。
 どうやら、無事に合流する事には成功したらしい。

「こっちはいいから、ゆかり達の方のイレギュラーシャドウを頼む!」

 そんな真田達に向かい、俺は一旦相手をしていたイレギュラーシャドウから距離をとって叫ぶ。
 一気に倒してしまうつもりだったのだが、今はタイミングが悪かった。
 シャドウの方も、こっちが何か狙っているのが分かったのかその外見からは想像出来ないような、意外な程に素早い動きでこっちから距離をとっていた。
 そして俺を近づけないように……

「マハガル」

 全方位に放たれる、風の攻撃魔法。
 威力そのものはそこまで強くないが、範囲という点ではかなり広範囲に渡っていた。
 ……そして、当然のように広範囲という事は、俺以外の面々も攻撃範囲に収まっており……

「うわぁっ!」

 元々風系の防御力が弱い順平のヘルメスは、その一撃を食らってバランスを崩した。
 ちっ、厄介な。
 せめて単体攻撃のガルだったら、こっちもまだそれなりにやりようがあったんだが。
 だが……それでも、風が弱点だったのはヘルメスだけというのは、幸運だった。
 さっきまでの、ゆかりと桐条の2人だけでイレギュラーシャドウと戦っているのであれば、1人が一時的にでも戦線から離脱するような真似をすれば致命傷になっただろう。
 だが、今は1匹のシャドウに対して4人で対処しているのだ。
 ……ちなみに5人目の有里は、山岸の護衛として遠距離から色々な属性の魔法を放つ程度で留めている。
 そんな訳で、例え1人が一時的
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