ペルソナ3
1932話
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方を見て叫べば、当然ながらイレギュラーシャドウに対しては隙を見せる事になる。
勿論、それを見越して罠を張る……という方法もあるにはあるのだが、残念ながらゆかりと桐条に、そんな余裕はなかったらしい。
「す、すいません!」
叫びながら、ゆかりはショートボウでイレギュラーシャドウに矢を射る。
俺が戦っているイレギュラーシャドウは、杖を武器にしている。
いや、杖じゃなくて、この場合はメイスと呼んだ方がいいのか?
ともあれ、そんな武器で攻撃しているのだが……ゆかり達が戦っているイレギュラーシャドウが持っている武器は、長剣だ。
ただし、普通の長剣……いわゆる、人間が使う長剣ではない。
かなり背の高いイレギュラーシャドウが持っていて普通に見える感じの長剣であるのを考えると、それこそ綾子の武器の物干し竿に近い長さがあるのだろう。
つまり、それだけ斬撃の届く範囲も広い訳だ。
もっとも、だからといってゆかりに……ショートボウの間合いまで攻撃が届くとは思えないが。
斬撃を飛ばすスキルとかあれば、話は別か。
ともあれ、向こうの方はゆかりと桐条の間で上手く連携出来てはいないが、それなりに上手くやれているようだ。
もっとも、それは仕方がない。
ゆかりと桐条はそれなりに良好な関係ではあるとはいえ、影時間に一緒に行動している訳でもなければ、戦闘訓練をしている訳でもない。
そうなると、戦闘におけるお互いの呼吸とかそういうのが噛み合わなくても、それはしょうがないだろう。
戦闘が長引けば、お互いにある程度の事は分かってくるだろうけど。
幸いにも、桐条はレイピアで前衛、ゆかりはショートボウで後衛というようにお互いの戦闘スタイルは相手をカバーするのに十分だ。
後の問題は、どれだけ早く戦闘ユニットとして機能するか。
「っと!」
向こうの事ばかり見るなと言いたげな様子で、俺が戦っていたイレギュラーシャドウが、持っていた杖を振るう。
その杖の一撃を回避し、イレギュラーシャドウから距離を取りながら俺は笑みを浮かべる。
別に攻撃を無効化する……いや、正確には自分の通用する攻撃と通じない攻撃を変える事が出来るだろうスキルを持つという事に、絶望と諦めの笑みを浮かべた……という訳では、別にない。
確かに、攻撃を受ければそれを無効にするスキルというのは、極めて強力なスキルだと言ってもいいだろう。
実際、ゆかりと桐条の2人も、自分の攻撃が通用しないという事もあって、苦戦しているのが見て分かる。
桐条のペンテレシアも、相手の情報を読み取るような余裕はない。
いや、もしくは読み取ろうにもイレギュラーシャドウを相手にした場合、無理なのかもしれないが。
ともあれ、激しい戦闘でそれどころではないというのは、間違
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