ペルソナ3
1932話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・ボルグなのだ。
勿論、俺だってこのゲイ・ボルグが最強の槍だなどとは、思っていない。
それでも、この程度の敵を相手に武器が通じないなどとは、ちょっと思えなかった。
ただのシャドウではなく、原作的に言えばボスの1匹だろうイレギュラーシャドウであっても、だ。
となると、今のは何かの種があるといったところか。
無難なところだと、カウンター無効の能力を持ってるとか、そういうのか?
「なら」
次にやるべき事は簡単だ。
瞬動を使ってイレギュラーシャドウの後ろに回り込み、ゲイ・ボルグで突きを放つ。
胴体のど真ん中を狙ったその突きは、当たれば間違いなく相手を串刺しにするだろう突き。
だが……決して力を抜いた訳ではなかったが、それでもやはり俺の突きは弾かれる。
その事に驚きはしたが、既に何度か経験している以上、動きを止める程に驚きはしない。
次の一撃として、突きではなく横薙ぎの一撃を放つ。
だが、その攻撃も予想通り弾かれた。
「面倒な。まさか、本当に無敵だとか、そんな事はないよな?」
そう考え、ゲイ・ボルグを握っていない方の手を大きく振るい、白炎を放つ。
「キュアアアア!」
キャア、じゃなくてキュア?
妙な鳴き声だと思ったが、今はそんな事は関係ない。
今重要なのは、槍の突きが効果がなかったのに、炎の攻撃は通じたという事だ。
どうなっている? もしかして、最初から炎も弱点だったのか?
アギを使えるのは、現状だと順平のヘルメスだけだ。
いや、ペルソナチェンジを使える有里であれば、アギを使えるペルソナを持っている可能性もあるが……残念ながら、今ここにいないのではどうしようもない。
「パラダイムシフト」
再びスキルを発動するイレギュラーシャドウ。
……待てよ? もしかして……
攻撃された仕返しだと言いたげに、こちらに向かって振るわれる杖の一撃。
それを回避しながら、再び白炎を放つ。
だが、今度は全身が白炎で燃やされたものの、向こうは一切の被害を受けた様子がない。
……なるほど。
先程の流れと、今の行動。
これを見れば、何となく向こうの使っているスキルの効果は理解出来た。
「ちょっと、何で! さっきガルは効果があったじゃない!」
「なら、私のブフで!」
どうやら、あのパラダイムシフトというスキルを使えるのは、俺が相手をしている奴だけではないらしい。
「気をつけろ! この2匹のイレギュラーシャドウが使うパラダイムシフトってスキルは、耐性を変える!」
「嘘っ!」
そんなスキルを持っているというのは、完全に予想外だったのだろう。
ゆかりは、俺の言葉に反射的に叫ぶ。
「岳羽、油断するな!」
こっちの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ