第12話
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習に私と博士は同行しませんから。」
ミハイル少佐の問いかけに対してリアンヌ分校長は驚愕の答えを口にした。
「………!?」
「ええっ!?そ、そうだったんですか!?」
「て、てっきり来られると思って計画書をまとめたんですけど……」
「ま、待ってください……それでは約束が違うでしょう!?現地での戦力計算は貴女の存在も見込んでいて――――」
リアンヌ分校長の答えにクレア少佐とセレーネは驚き、トワは戸惑いの表情でリアンヌ分校長を見つめ、ミハイル少佐が声を上げて反論をしかけたその時
「だからこそ、です。獅子は子を千尋の谷へという諺もあります。私が同行しては真の意味での成長も望めません。既に情報局にもメンフィル帝国政府を通して伝えてはいますが?」
「フン、地方での演習など私の研究に何の意味がある?各種運用と記録は弟子候補に任せた。微力を尽くしてくるがいい。」
「クク、なかなかガキ共の事をわかっているじゃねぇか。さすがは現代の”鉄騎隊”を育てた女の言う事だけはあるなぁ?」
「ったく、洒落になっていねぇぞ………ハア、あの正真正銘ドチートクラスの強さの”鋼の聖女”が味方だから、戦力面で言えば大分楽ができると思っていたんだがな……」
(くっ………)
(……そろそろ定刻です。後の対応は分隊に任せて出発するしかないかと。)
リアンヌ分校長の言葉にランドロスが感心している中、ランディは疲れた表情で肩を落とし、リアンヌ分校長とシュミット博士の正論に反論できないミハイル少佐が唇を噛みしめているとクレア少佐がミハイル少佐に助言をし
(……了解だ。ええい、なんと厄介な……!)
クレア少佐の助言に頷いたミハイル少佐は疲れた表情で呟いた。
午後8:55――――
そして出発の定刻が近づくと、集合した生徒達はリィン達教官陣とクレア少佐が見守っている中リアンヌ分校長と、見送りの為に現れたアルフィンとエリゼの激励の言葉を聞いていた。
「―――入学より3週間、いまだ浮き足立つ方もいるでしょう。ですが、先日の機甲兵教練も経て貴方達の扉は更に開かれました。そして古来より旅を人を成長させるともいいます。貴方達が一回り大きくなって還ることを期待しています――――以上です。」
「イエス・マム!!」
「皆さんが全員無事に帰って来る事を心より祈っております。皆さんに女神達の加護を……」
「―――いってらっしゃいませ。どうか、御武運を。」
「はいっ!!」
リアンヌ分校長とアルフィン、そしてエリゼの激励の言葉に生徒達は力強く答えた後次々と列車に乗り始め、リィン達教官陣も生徒達に続くように列車へと向かい始めた。
「ハーシェル教官、マーシルン教官、オルランド教官、ラン
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