第97話 花火と矢村と帰る場所
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「……簡単には負けない。でも……一煉寺さんも頑張って」
「おう。二人とも、ありがとう!」
――ここまでエールを送られたら、逃げ出す方が難しいよ、全く。俺は二人にグッと親指を立てて見せると、来た道を引き返していく。
向かう先は、所長さんの部屋。今なら、落ち着いて話が聞ける気がする……。
「それにしても……救芽井さんのこと、よろしくて? 敵に塩を送るようなものでは――」
「こ、今回だけやで! 今回だけ! それにアタシは、ライバルは正々堂々と叩き潰す主義やけんなっ!」
「……かっこいー。男らしー……」
「う、うわあぁあぁあん! ア、アタシは、女の子やもぉおぉおんっ!」
――なんか矢村の悲痛な叫びが聞こえたような……まぁ、多分気のせいだろう。
……気のせいだよね?
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