第93話 水上バレーと友情プログラム
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
利は私達で勝ち取るッ!」
「なんであんたが仕切っとんや!? ……まぁええわ、とにかく添い寝権が懸かってると聞いてもーたからには、手加減なんて土下座したってしてやらへんからな龍太ァッ!」
「ワタクシも同意見ざます。こうなれば、ワタクシの真の力を覚醒させなければなりませんわねッ!」
「……梢は足滑らせたら危ないから、イカダに上がってて。……勝負なら、ボクが付けるから」
おいちょっと待て、意味がわからないんですけど!? なんで俺が景品通り越してオモチャにされてんの!?
そしてなぜに、今の条件で救芽井どころか四郷までやる気になってんの!?
ちょ、これは予想以上にマズイッ! 完全に向こうは目の色が「狩り」に来てるッ! こっちは既に一名勝手にダウンしてやがるのにッ!
「くそっ……所長さん! こうなったら二人でも――え?」
「あはっ、レシーブよろしくぅ」
その上、天はおろか所長さんまでもが、俺を見捨てる気満々らしい。彼女は俺の背後でわざを姿勢を屈めて身を隠し、人をネットのように扱っているッ……!?
「覚悟はええなぁ龍太ッ! いくでぇえぇっ!」
「ちょっ、まだ心の準備も――アァーッ!」
後にも先にも、この瞬間だけだろう。
俺が自分で口にしたことを、自分自身で呪ったのは。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ