第92話 ダイナミック進水式
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遠いらしい。
まァいいさ。これからじっくり、他の女性陣とも交友を深めて――
「し、四郷さんったら……! お姫様抱っこなんて、私だってしてもらったことないのにっ……! いくら泳げないからって、甘えすぎじゃないのっ!?」
「ア、アタシやって、一番してもらえそうなくらい身軽やのにっ……!」
「鮎子のためにイカダを作るばかりか、あんな羨ましいことまで……ハッ! ま、まさか龍太様、矢村さんだけでは飽きたらず、鮎子までも妾に迎えようとッ!?」
……って、なんでそうなる!? 特に久水ッ!
ま、まぁ四郷が泳げないって事情は察してくれたみたいだし、思いっ切りぶつかった方が、案外友情に繋がるものかも知れないし。そういうのも……アリかな? 彼女達にそんなジャンプ精神が備わってるかはわからないけども。
「クックック……もはやチーム分けなどしても無駄無駄無駄ッ! ワガハイの狙いは、貴様一人だ一煉寺龍太ッ!」
……って、茂さんに至っては、チームワークを形成する意志が根こそぎ欠落してやがるけどッ!? なんか「ドドドドド」って感じのオーラがこれでもかってくらいに滲み出ちゃってますけどッ!?
やれやれ、こりゃあ相当な混戦になりそうな予感がするよ。せめて、四郷がなんかの弾みで落っこちる事態だけは回避しないとな……。
「ふふっ。及第点、かしらね。――さぁみんな、役者も揃ったことだし! 水上バレー、おっぱじめるわよぉーっ!」
――こうなることさえも、あんたの狙い通りだったのかも知れないけどさ……なぁ、所長さん。
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