暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
ロシアン巾着で運試し
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ってのは、他に比べて可愛く見えるもんさ。

「えへへ……じゃあサービスされたオマケから食べちゃお♪」

 嬉しそうに顔を赤らめながら、長波の残していった巾着にかぶりつく村雨。

「ん?……あ!これ、たこ焼き!?」

「おう、たこ焼きも入れたっけな。大阪でたこ焼き茶漬けってメニュー出してる店があってよ」

 そこのたこ焼き茶漬けというのが、ご飯の上にたこ焼きを乗せ、その上から熱々の鰹出汁をかけて出汁茶漬けにして食べる、という変わったたこ焼きの食べ方をしていたのだ。そこから発想を得て、巾着の油揚げの中に冷凍のたこ焼きを仕込んでみた。俺も味見してみたが、甘めのおでんつゆをたこ焼きが吸って、中々どうして美味しく仕上がっていた。

「ジューシーなたこ焼きって、何か新鮮かも!」

「でも、美味いだろ?」

「うん!」

 次は何かな〜?と、楽しそうに巾着を選ぶ村雨。残るは3つ……その中でもとびきりふっくらと膨らんだ巾着を選んでガブリ。

「ん!挽き肉……でも野菜も入ってる」

「そいつぁ『おいなり餃子』だな。餃子のタネを油揚げで包んである」

 五目巾着もいいんだが、飽きてきた頃に思い付いてな。試しにやったら中々美味くて、おでん作る時なんかに気が向いたら作るようにしてる1品だ。

「これなら、普通に焼いても美味しそうね」

「あぁ、フライパンで油を引かずに焼くと油揚げがパリッとしてな。香ばしくてこいつがビールのお供に最高なんだ」

「あ〜ん!なんでそうお酒が飲みたくなる妄想を掻き立てちゃうの!?」

 そりゃあ、そういう商売だからな。

「もう……あれ、これもおいなり餃子?」

 先程食べた巾着と同じような形の巾着をつまんで、首を傾げる村雨。

「いや?全部別の巾着を入れてあるぞ。とりあえず食ってみれば解るだろ」

「じゃあ遠慮なく。ん?モチモチしてる。でもお餅みたいに伸びない……何これ」

「そいつぁジャガイモだな。いも餅みたいに潰したイモに片栗粉と塩を混ぜてな、油揚げの中に詰めてある」

 餅ほど粘り気がなく、程よく蕩けてモチモチ&とろ〜りの食感。その上イモの中に他の具材を詰めてバリエーションも楽しめる。俺がレシピを教えた知り合いなんぞ、このイモ巾着ばかり何十個も仕込んで煮て食ってたりする。イモの中にチーズや明太子なんかを入れて味を変えてやれば飽きないと言ってたが……食い過ぎだろ。

 さぁ、残る巾着は1つ。

「あ、うどん!」

 そう、冷凍うどんを半解凍位にして、適当な大きさに切って油揚げに詰めてみた。巾着ごと食べればきつねうどんになるワケさ。

「どうだ?ロシアン巾着は」

「う〜ん……でも、どれを食べても美味しいから皆大吉じゃないかしら?」

「こ
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