ペルソナ3
1931話
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い影時間へと突入するのだった。
「ここは……」
周囲を見回す。
影時間に突入し、月光館学園の校舎はタルタロスになった。
それは間違いないのだが……俺がいたのは、何故か見覚えのあるエントランス。
「アクセル!」
「アルマー!」
聞こえてきた声に視線を向ければ、そこにはゆかりと桐条2人の姿があった。
2人揃って戸惑ったような表情を浮かべているのは、やはりここがエントランスだからだろう。
俺達はつい先程……影時間が始まる直前まで、体育館倉庫にいた。それは間違いない。
だが、いざ影時間になってみれば、何故か俺達の姿はエントランスにある。
……あの体育館倉庫が、タルタロスになるとエントランス? それはちょっと考えにくい。それに……
「順平達は?」
「分からん。このエントランスにはいないようだ。ペンテレシアで調べてみるから、少し待ってくれ」
そう告げ、ペルソナを召喚して周囲の調査を始める。
だが……その調査は10秒と掛からずに終わり、首を横に振る。
「駄目だ。あの3人とは全く連絡が取れない。少なくても、ペンテレシアで把握出来る範囲にはいないらしい」
「……そうか」
桐条の言葉を聞き、ふと嫌な予感を覚える。
この世界の原作では、果たして今の状況だとどうだったのかと。
ペンテレシアの探査範囲が限界に近いというのは、以前から聞いている。
根本的に何か別の手段を用意しなければ、恐らくこれ以上は上の階の探査は出来ないだろうと。
本来なら……つまり、原作の展開であれば、もしかしてペンテレシアの探索範囲内に他の3人もいたのでは? と、そう思ったのだ。
影時間になって月光館学園がタルタロスになった時、皆が散らばる影響で原作とは全く違う展開になった。
そう考えるのは、決して間違っていない筈だ。
……勿論、これはあくまでも憶測でしかない。
そう考えれば、今の状況は……うーん、正直なところ難しいな。
いや、もう事態が起こってしまった以上、俺達が出来るのは早いところ有里達と合流する事だ。
「となると、どうする? ペンテレシアだったか、桐条のペルソナがより遠くを探査出来るように、もっとタルタロスの上に向かうか?」
このエントランスから見つける事が出来ないのであれば、より上の階に移動して探索するというのが、最善の行為だろう。
そう思って告げたのだが、桐条は難しい表情を浮かべる。
「いや……エントランスに誰もいないというのは、色々と不味い。ここにあるターミナルは、一瞬でタルタロスの上層部からこっちに戻ってくる事が可能となっている。であれば……」
桐条の言いたい事は分かる。
だが、だからといって、このままここにいない3人を放っ
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