凡人に世界を変える力はない。だけど、ほんのわずかだが流れを変える事が出来る
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と、ただ太陽を平等にくれるだけでは私は満足しない。この時、私は本当に非常にワガママな存在という事も理解した瞬間でもあった。
だけど、どんなひねくれた人間に対しても優しく包み込んでくれる太陽は沈んだ。西住みほはもうこの世に存在しない。隊長から後日みほの葬式が熊本の実家で開かれると聞かされて、みほがこの世を去った事を理解させられた。誰もが悲しんだ。あの冷静で鉄仮面のように感情を表さない隊長も涙を流していた。
「……みほ、何でよ」
どうして亡くなったよ。貴女は私の太陽なのに……黒森峰を優しく包んでくれる太陽なのよ。
「どうして……どうしてなのよ……」
涙を堪える事が出来ない。抑えよとすればするほど余計に涙があふれてくる。
それからしばらくして西住みほの事故死を受けて戦車道連盟は、安全面の見直しとルール変更を力を入れる事になる。皮肉にも、西住みほの事故死という形で戦車道はより安全な武道として認知される事になった。
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