凡人に世界を変える力はない。だけど、ほんのわずかだが流れを変える事が出来る
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くして勝利を得らない。西住みほは西住流の恥さらしだ!」
「10連覇達成という偉業を潰した戦犯だ!!」
大会終了後の数日に黒森峰に来た一部のOG達が事故死したみほに対して侮辱とも言える発言だ。
これに機甲科の隊員の殆ど激怒して乱闘騒ぎとなった。黒森峰の隊長であり、身内の隊長に至っては普段は冷静で感情を表に出さないが怒りの形相で激怒して真っ先にみほを侮辱したOGを殴り倒したのだ。そしてわたし逸見エリカも同じように激怒し乱闘に参加した。この騒動は学園艦全体に広まるほどに拡散してしまい誤魔化しようがない事件として全国に拡散した。
『人の命を何とも思わない冷酷な西住流の実態が明らかに!!』
『黒森峰OGの過激発言に黒森峰の女子生徒達が大激怒!学園艦全体で乱闘騒ぎ!!』
この騒動はただでさえ10連覇を逃しただけでもマスコミ達にとっては美味しいネタがあるなかで、更なる美味しいネタが飛び込んだと思ったに違いない。しかし、幸いなのは乱闘騒ぎになりながらも自分達は逆に世間からはそこまで叩かれていないという事だ。逆にこの心もとない発言をしたOG達に批判が集まり、副隊長のみほを試合中の事故で亡くして悲しんでいる私達に対してみほを侮辱して人道に反したOG達の行為に対して自分達の怒りは正当な物だと世間の半数の人間が認めてくれた事だった。
しかし、今回の騒動を含めて黒森峰は壊滅的な打撃を受けた。その理由の一つを挙げるならば副隊長の西住みほの事故死。中等部よりみほを知っている隊員も含めて高等部から黒森峰に進学した隊員達の殆どがみほの死を悲しんだ。普段から笑顔で元気で温厚な少女であり、みほの姉で尊敬する冷静で厳格なまほ隊長と全く異なる少女だが、戦車に乗れば隊長を補佐するなら誰が見てもすごいの一言だ。それを中等部より見続けた私は、みほがどれだけ黒森峰に必要な人間であることを理解していた。黒森峰の隊員は私も含めて大半は厳格な性格をしていている。だけど、みほがいる時だけは誰もが厳格な黒森峰の生徒としての秩序を忘れて年相応の少女達の雰囲気となる。この西住姉妹達は人を率いる点でいえば誰もが認める才能がある。だが二人は人を率いるカリスマを表すならば形が違う。隊長を表すならば強烈な輝きを放つ誰もが憧れる英雄のような輝き。みほの場合は暖かい家族達と楽しく過ごすように心を和やかにする友人や家族愛のような結束力。
隊長は上級生からは頼れる後輩のように慕われて、下級生や同級生から忠誠を誓うに値する隊長という認識である。みほは上級生や同級生からは守りたくなるような妹分であった。誰もが無意識に、この太陽のような明るくて優しい副隊長を守ろうと誰もが思ってしまうように感じてしまう。私もそこは認めざる負えないが、素直に感情を表現する事が出来ない為に強く当たってしまうが、み
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