0275話『村雨を呼ぶ提督』
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を思わず器官に詰まらせてしまった……。
「あぁ……大丈夫か?」
提督は優しく私の背中をさすってくれるけど、情報がいきなり過ぎである!
「ゲホッゲホッ!……もう、提督! いきなりすぎますよ!」
「ごめんごめん。驚かしたいわけじゃなかったんだけど一応伝えておこうと思ってな」
「はぁ……そうですか。まぁ確かに驚きましたけど……それって村雨だったりするんですか?」
「多分な。大本営の方ではすでに準備に取り掛かっているという情報があるからな。それにもし違っていても白露型の誰かには来ることはもう決まっているらしいから期待はしておいて損はないと思う」
「ふーん? でも本当ならとてもいいじゃない!」
そうよ。
最近は朝潮型のみんなに改二の数に差を付けられてしまっていて不満はないけど残念がっていたからちょうどいいかもしれない。
「それだったら村雨ってどんな風に改二になるのかしら?」
「まだ分からないけど、江風みたいになるんじゃないか……?」
「江風はマントを羽織っているわよね。村雨もそうなのかしらねー……」
やばっ! 考えだしたらについやけ顔になってしまう。
本当に改二になったらどうなるんだろう!
わぁー、とっても楽しみね!
「まぁ、そろそろ大本営から正式に告知とかが来るだろうからそれまでゆったりしているんだな。情報が来た時には練度上げを頑張ってもらう予定だから」
「まっかせてよ。今の村雨の練度は71。だからすぐに最近の基準練度である77に上げるのは楽よね?」
「そうだな。今から上げていってもいいんだけど……やっぱり私ってめんどくさがり屋だから」
「それはないわね」
「きっぱりと言うんだな……」
そこはきっぱりと言っておかないといけないわ。
なんでったって、去年から怒涛の勢いでみんなの練度を上げている光景を何度も見せられてきたんだからどこがめんどくさがりなんだかって言いたいところね。
それを伝えてみると提督は案の定今気づいたような顔をしていた。
「確かに……そう考えると相当頑張っていたんだなー」
「そうね。だからそんなに自分を貶しちゃダメよ? せっかく頑張ってきたんだから」
《村雨さんのいう通りだと思いますよ、提督》
「あはは……。反省しておくよ」
「わかればよろしい」
提督はそれで自分を振り返っているのか少し遠い目をしていたのが印象的だった。
とにかく!
白露型の改二は楽しみにしておこうかしらね。
もし本当に村雨だったら提督にいいところたくさん見せるんだから!
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