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緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
~Confession~
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ンク武偵、如月君が来たってことで…皆興奮してるんだよ。皆で如月君の銃技の腕を見てみたいって話してたところ」

「まぁ、ちょうどいいな。久しぶりに練習しようと思ってたから」

すると、強襲科の女子が―

「如月君、跳弾射撃やってくださいっ!」

『おぉ............!!!』

何だこの団結力。

「別に構わんが」

『やったー!』

「やれややれやぁッ!!」

さっきの荒々しい声は、蘭豹か―2年C組の担任で、クッソ長いポニテが特徴。
香港マフィア貴蘭曾グランフィ)の幹部の愛娘。
かつては無敵と恐れられていたそうだが―その凶暴さ故に、各国を入国禁止になったそうだ。
愛銃はM500(象殺し)。口癖は「死ね」

ていうかなに先生まで便乗してるんですか。



―で、ご要望に答えるため…俺はミッドα波とγ波になるよう、脳波をちょいと弄った。
これならばESSには達せずとも、跳弾射撃くらいなら問題なく出来る。

俺は射撃レーンに立ち、左手にベレッタ。右手にはDEを構えた。
後ろにはギャラリー。勿論アリアと蘭豹先生もいる。

ターゲットの的を跳弾で撃ち抜くには、入射角反射角及び弾の運動エネルギー云々を考える…のだが。
さすがミッドα波にγ波だ。ESSより少し時間はかかるが、すぐに結論は出た。

…跳弾射撃には、2パターンあるのだが。床・壁で跳弾、銃弾同士で跳弾するかだ。今回は後者でいく。

銃をクロスするように構え、まずはベレッタを発砲する。弾道はターゲットの左腕。
そしてすぐさまDEを発砲し、ベレッタの9mm弾に.50Express弾を当てる。そうすることで、9mm弾はターゲットの右腕に―Express弾は左腕に当たった。

―ほんの一瞬の出来事だった。
ギャラリーは皆驚きに声も出ず、対するアリアはそれをさぞ当たり前のように見ていた。

『パチパチパチパチ!!』

強襲科の皆からの拍手が沸き起こる。

「じゃあ…これでいいか?俺は帰るが」

俺がそう言うと、ギャラリーの中からアリアが出てきた。

「あたしも一緒に帰る」

まぁ…別にいいけどさ。

「―そういうことだ。じゃあな、皆」

俺はそう言い残し、強襲科棟を後にする。
そして、ぶわん。家への境界を開いた。

「ほらアリア、ここ潜れ」

俺は―すっ。境界を指さして、アリアに言う。
まぁ、見られてもいいでしょ?どっちにしろこの後話すもん。

「えっ?ちょ、何よそれ」

いいから、と俺は強引に境界へと押し込む。

「ただいまー…」

俺とアリアは境界を潜り、家のリビングへと戻った。
テーブルに座っていたキンジと白雪が、突然出てきたことに驚いている。


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