原作主人公に転生しました。だげど、もう無理です
[1/3]
[1]次 最後 [2]次話
俺は転生した。いや、何いってんの?と思うかも知れないけど事実である。俺は正真正銘に本当のことを言っている。前世の俺はミリタリー好きな以外は至って平凡なサラリーマンだ。学歴だって威張るほど優秀でもない。偏差値が下から数えたら見つかりやすい大学を一浪してぎりぎり卒業というレベル。何とか内定をもらって就職した企業だって就活でもしなければ世間に知られる事もない中小企業だ。企業の成績だって平凡であり、上司の自分に対する評価だってイマイチである。そんな自分がガルパン世界に転生してしまったのだ。
もしこれでただのモブにでも転生したら俺だったら原作主人公達の戦車道を見るんだって嬉しく思っただろう。ただ、俺の転生した人物が物語では重要な人物であったなら話は変わってくる。俺を転生させた変な爺さんは俺を原作主人公である西住みほに転生させたのだ。俺はこの事実を知った時は転生した事をひどく後悔した。だって俺に西住みほになる事なんてできない。だって俺は何処にでもいる平凡な男だ。そして西住みほのような奇抜なアイディアを実行する力もない。ならばどうすか?俺は転生した時に特典は貰わなかった。「転生した時に三つの特典を使わせてくれ」とお願いしたからだ。それが幸か不幸か分からないが、俺が西住みほに転生した時に特典の三つのうちの一つを願った。
「西住みほのあらゆる可能性と経験を自分に継承させろ」
だった。俺には西住みほのように自分で奇抜なアイディアを考える力も戦車道のような才能がない事は理解している。ならば西住みほのあらゆる可能性と経験を継承して戦車道のアドバンテージを作ろうとしたのだ。西住みほの経験と可能性を継承した時に俺は西住みほがどれだけの戦車道の化け物なのかを理解させられた。戦車道が学校行事に取り入れている学校は基本的に学園艦の気質によって戦術も思想が決まられている。実際にドイツ式の黒森峰は、戦術的に西住流とマッチしているため西住流の影響力があり、聖グローリアーナはイギリス、サンダースはアメリカ、アンツィオはイタリア、プラウダはロシアのように、あらゆる学園艦の学校はあらゆる国の気質を受け継いだ学校であるため、戦車道における戦術もその国の気質を多く受け継いでいることが多い。
もし、西住まほが先ほどあげた学校で隊長をやっても黒森峰以外だと機能しない事がある。実際に西住まほの戦術は西住流の一糸乱れぬ陣形から繰り出される圧倒的火力によるものだ。もし、他の学校で実行に移そうにも戦車による違いで実行に移しても受け入れられない可能性があり、たとえ実行に移しても重戦車があるプラウダならまだしも中戦車以下の編成が目立つ他の学園では難しいからだ。その点を考えると西住みほのあらゆる可能性と経験を継承した俺は、西住みほがどれだけ凄い事を思い知らされた事を簡単に説明する。それは、あらゆる戦術
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ