番外編
二人で迎える、初めての新年(2018年お正月番外編)
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仲間になりたそうにこちらを見ているよ?」
笑いながら勇者がそう言って、ポツンと横に置かれたままになっている樽を指さした。
「あ、そうですね。すみません」
ソラトは亜麻色の髪を掻くと、樽を抱えて六人の目の前に持ってきた。
樽を半円状に囲むように座り直しが終わると、杯を一人一人に配る。もう樽ごと飲むことは無理そうなデュラには、ソラトが杯で飲ませることにした。
そして勇者に乾杯の音頭をとってほしいと振る。
勇者は「何に乾杯するのかはもう決まりだな」と笑い、杯を掲げた。
「それじゃあ。新しい命に、新しい生物に、乾杯――」
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