0274話『町の成人式と初風の心配』
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はい。皆さんがテレビを視聴していてちょうどよく成人式のニュースが流れましてせっかくだから私達もしようかって話になってしまいまして」
「やっぱりか……」
「単純ね」
「まぁそれで提督が帰ってくるまでは暇な子も多かったので暇をつぶすという名目で晴れ着まで用意してこうして騒いでいるという事です」
「なるほどな……」
それでもう一度みんなを見るんだけど各自で楽しく騒いでいるのでこうして見ているだけでも目の保養になるので止める事もないかなと思って、
「それじゃほどほどにしておいてくれと伝えてくれ。寒い中で風邪でも引いたら大変だからな」
「わかりました」
「それじゃ私は執務室に戻っているけど初風はどうしてる?」
「私も行かせてもらうわ。あまり騒がしいところは好きじゃないから」
「そっか」
初風らしいと思いながらも執務室へと戻って今日の任務を再開した。
「……それにしても結構あなたは頑張っているわね」
「どうしたいきなり……?」
「いえ、先日に私も練度70まで上げてくれたじゃない? だから後残すは六人ってところだから一応の終わりは見えてきたんじゃないかなってね」
「いや、まだまだだよ。駆逐艦のみんな全員が練度70になったら次は特殊艦のみんなも上げていかないといかないとだしな。目指すは全員70以上をめどにしてそれが終わったら次は75をって感じで順々に上げていこうと思っているし」
「それだと終わりが見えないわね……」
「はは。確かにな」
そして話が終わったのか少し静かになる執務室。
初風はもとから静かな性格をしているから息苦しいという事もないからちょうどいい。
「でも、無理はしちゃダメよ? これでもみんなはみんなあなたの事をいつも見ているんだから少しの変化も見逃さないんだからね」
「うん。それは分かっているよ。いつもなにかあったら気遣いの言葉を言ってくれるからな。おかげで体調を崩すこともないしな」
「そう……私が言うまでもなかったわね。それに、誰よりも榛名さんの方があなたの事を分かっているから口出しは無粋だったわね」
《初風さん、そんなことは無いですよ》
そこに榛名が外に出てきた。
多分初風の事を心配してのことだろう。
《確かに私は提督の事をいつも把握していますけど、それだけですので言葉はかけられても触れられませんから皆さんのそういう気遣いがとても助かっているんですよ? だから遠慮せずにいつでも提督の事を心配してくださいね》
「そう。それなら覚えておくわ」
《はい》
話は済んだのかそれで二人は笑いあっていた。いいものだよなこういうのも。
それから三人で話に花を咲かせながらも任務をやっていった。
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