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2章 生き様
13話 マスタースミスが欲しい物
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サイズの丸い弾を取り出すと、ツカサになげて渡す。ツカサはそれを器用に受け取ると、

「目、瞑ってろよ!」

 という言葉を残して、その弾を思いっきりたたきつけた。目をギュッとつぶっていても、瞼を通り越して届く光で、いかにその光が強いかがよくわかる。一秒足らずで光は収まり、目を開けると、なんと目の前のサラマンダーは腹を見せ、けいれんしながら転がっていた。

 そのすきを逃さず、リアが最大威力の片手剣6連撃のファントムレイブを、その柔らかそうな腹にお見舞いすると、弱点だったのか、あっという間にHPをなくし、その身を散らせた。


「お疲れ。よく閃光弾が弱点だってわかったね」
「サラマンダーの弱点は水と光ってことを思い出したんだ。ここには属性がないから、アイテムでいけるのは閃光弾だけだしな」

「なるほどね」

 
 






 閃光弾という弱点を知ってからは、サラマンダー相手にもてこずることはなくなり、すいすいと攻略が進む。だが…









 5回目の戦闘を終え、先に進んだ2人の前には、3本の分かれ道が立ちはだかった。

「…どうする?」

 気化熱がないので意味がないのに、ぱたぱたと手で顔を仰ぎながら、リアが言う。ツカサは、3本道の向こう側に広がる暗闇に目を向けながら

「流石に、茅場は必ず死ぬようなダンジョンは造らないはずだから、たとえはずれだとしても、どの道を行ってもいいと思う」

「じゃあ、真ん中にしよう」

 ツカサの言葉を聞いた途端、即座にリアがそういった。ツカサが胡散臭そうな横目でリアを見る。
「…ちなみに聞くけど、理由ってあるのか?」
「この道が私を呼んでるような気がするんだ」
「聞いた俺が馬鹿だったな」

 相変わらずぶれないリアに苦笑するが、結局いつものお決まりパターンでリアの意見が採用された。





 道に入り、2回の戦闘を終えたところで15分ほど経った。

「これって、永遠に続くとかないよね?」
「流石にそれはないと思うけど…ほら」

 そういうツカサの視線の先には、人一人が通れるほどのアーチがあった。2人がそれをくぐると、その中は、一つの部屋だった。しかし、ほかに出口はなく、行き止まりのようだ。

 そして、目を引くべきは、部屋の中央に据えられた黄金の輝きを持つ宝箱だった。







 宝箱。それは、ある意味それを開けるのは賭けといってもいい。もちろん、普通にレアアイテムやレアなポーションなどが入っていることがほとんどだ。だが、宝箱に見せかけたトラップというものがある。その中には、かなり悪質なものがあり、命を落とす者さえいるほどだ。だからこそ、宝箱を開ける時にはかなり注意が必要なのだ
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