第12話 忍び寄る殺意
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!?何言ってるんだ京!」
京の言葉に頬を赤らめながら気恥ずかしそうに、だが何処か僅かに嬉しそうにしながらも反論する百代。
それを自分の主と同じような反応する事に、武神は衛宮先輩が好きなんだな〜と、考える弁慶。
結構お似合いでは?と考えながら、京から士郎の料理の腕は相当なものと聞いているので、後学のためにも少し味見してみたいと考えているまゆっち。
ケッ!と僻んでるガクトに、何を考えているか読み取らせない様に鉄壁の笑顔を続けるレオ。
自分の男に弁当を作らせるなんてまだまだだな〜と、百代を蔑む事で自分の方が御似合いだと内心で考えているリザ。
そして、クリティカルさせた張本人たる京はさぞ満足そうに不敵な笑みを浮かべて――――いなかった。寧ろ不満そうでもあった。
「・・・・・・・・・」
いや、最初は不敵な笑みを崩さず満足していたのだが、その下心である動機――――大和の恋の強豪ライバルになるであろう百代を士郎とくっ付けさせようと言うモノだが、その大和自身が士郎と百代を見ながら複雑そうな顔をしていれば、それを見れば不満になっても仕方がない事だ。
だがまだ、不満――――否、不愉快すぎて殺意を持っている者がいた。
「っ!?」
「如何した?」
周囲を少し見渡してから、
「今誰かに殺気をぶつけられたんだ」
「誰に?」
「分からないんだよ」
その正体は遠く離れたビルの上で望遠鏡――――否、スナイパーライフルとおぼしき形の何かで窃視していた松永燕だった。
引き金に添えている手の方は、怒気を膨らませているあまりに先程から狙撃してもおかしくないほど先程から掠めていて、口からは歯ぎしりまで聞こえる。
「士郎からの手作り弁当ねぇ〜?本当に、何所まで調子づけば気が住むのかしらあの女・・・・・・!」
燕から百代に送られるのは明確な殺意。好きな男といちゃつける状況に居る事への妬みである。
そこへ、実の父親の松永久信から連絡が入った。
「もしもしおとん?何か用?」
『大した用じゃないんだけど、未完成のまま放っておいたスナイパーライフルを息抜きに弄ろうとしたんだけど、いくら探しても無いだけど引っ越しの際に廃棄しちゃった?』
「うんん、今私が使ってる」
『・・・・・・・・・え?』
久信の記憶では、転入前日に学園見学をしに行くために朝一から出かけていた筈だ。
『使ってるって、アレはまだ未完せ』
「急遽必要になったから、昨日の朝から私好みに魔改造させたの♪」
『・・・・・・最後の方がおかしく聞こえた気がするけど、それは取りあえず良いとして。一体何に使ってるの?』
「そんな恥ずかしいこと聞かないでよ、おとん。士郎に関わる事に決まってるじゃ
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