随筆六:もっとよくばっていいんだよ!?
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。あたしはいい子ぶっている弟に、ちょっといたずらしてやろうと思い、形の壊れていない綺麗なポテトチップを袋の中から手にとって『んじゃ、あたしは形の壊れたヤツを選んであげよう!』と言ったら、それを聞いたお父さんが凄く怒った。普段滅多に怒らなかったから、あたしは泣いた・・・手に形の壊れていない綺麗なポテトチップを持ちながら・・・・・弟もびっくりして一緒に泣いてたっけ・・・」
笹夜「まあ・・・すみません・・・」
心桜「いやいや、今となってはいい思い出・・・かな?」
七夏「そんな事があったの・・・」
心桜「んでさ、その時、一緒に泣いていた弟の手に形の壊れたヤツが握られてたら・・・コノヤロー! なんだけど、実際はどうだったのか・・・本人しか分からないね」
七夏「ゆーちゃんも、形の綺麗なのを持っていたと思います☆」
心桜「・・・つっちゃーに免じてそういう事にしておくよ」
七夏「くすっ☆ 私、お茶を持ってきますね☆」
心桜「ありがと、つっちゃー!」
笹夜「七夏ちゃん♪ ありがとう♪」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「笹夜先輩! ここちゃー! どうぞです☆」
心桜「ありがと、つっちゃー!」
笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」
心桜「んー、餅朗のおせんべい、おいしぃ〜」
七夏「ここちゃー、本当にそのおせんべい、好きですよね♪」
心桜「まあね! このおせんべいと、つっちゃーの煎れてくれる緑茶の組み合わせがサイコー!」
七夏「くすっ☆」
時崎「おや!? 天美さん、高月さん、いらっしゃい! あけましておめでとう!」
心桜「あ、どもーお兄さんっ! あけましておめでとう!」
笹夜「明けまして、おめでとうございます♪」
七夏「あ、柚樹さん♪ 今、お茶煎れますね☆」
時崎「ありがとう、七夏ちゃん!」
心桜「そだ! お兄さんにも一枚あげるよ! はいっ!!!」
天美さんは、おせんべいの外袋に手を入れ、そこから俺の方にパスを送ってきた。俺は慌てて受け取る・・・が・・・
時崎「こ、これは・・・」
七夏「こ、ここちゃー!!」
心桜「げっ! お兄さんゴメンッ! わざとじゃないんだ!」
俺の手には「たべられません!(DO NOT EAT)」と書かれた物体が・・・石灰乾燥剤/脱酸素剤ってヤツか!!!
時崎「うぅ、やられた〜!」
心桜「あはは・・・ま、まあ、ある意味『特別な一枚』って事で!!!」
笹夜「心桜さんっ! もう・・・すみません、時崎さん」
七夏「はぅぁ・・・」
心桜「ではでは、みんな揃ったところで! 今年も『翠碧色の虹』を−−−」
七夏&心桜&笹夜&時崎「よろしくお願いいたします☆!♪」
七夏「お便りも、待ってますね☆」
心桜「おっ、つっちゃー! ちゃっかり、お願い事を捩じ込んできたね〜」
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