第3章 束の間の休息
第76話 修羅場の朝
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
られない……。
こんな一般的感性が行方不明な状況のまま、朝を過ごさなければならない、という状況にため息をこぼしながら、俺は一人席につく。
久水との関係。矢村の気持ち。そして四郷研究所とのコンペティション。
もし夏休みの宿題に絵日記でもあれば、さぞかしいいネタになっていたことだろう。ソレを担任が信じるかは別として。
そんな予測不能奇想天外な今後を憂いつつ、俺は女性陣の騒動を尻目に窓を眺め――
――固まった。そして、自ずと目を見開いてしまう。
快晴の空に包まれた世界に映り込む、白い装束。
木陰の中に立っている分、その白さはより際立っているように見えた。隠れているつもりは……恐らくないのだろう。
そうして図太い木の枝の上に立ち、真っすぐに俺を見つめる白銀の仮面。その姿を、俺は知っている。
……なんで、あんたがここにいる!?
――「必要悪」!
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ