第七章 C.D.の計略
輝きを超えた煌き
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を獲ろうとするオルタ。
だが振り上げた足は鎖に絡め取られ、振り上げた勢いと同じほどの速さで地に付いた。
「ライダー!!」
「今です!!」
ライダーの杭剣の鎖が、まるで結界のようにオルタの周囲に展開される。
そしてその両端を握るライダーが、思い切りをそれを引き上げた。
全身を取られる。
せめて腕でガードをと思い、鎖を掴もうとするオルタだが
「させません!!」
反転していたセイバーが、刃をふるってその場にたどり着いた。
振り下ろされた剣に、アーチャー、鎖と意識の行っていたオルタは処理しきれず――――
「ウがっ!!」
衝撃に耐えきれず、後方に飛ぶ。
そこには、待ってましたとばかりに展開されていた鎖の結界。
背中から鎖の中に飛び込んでいき、気づけば一気に鎖が身体に巻き付いていく。
一端をライダーが、もう一端を投げよこされたセイバーが引き、引いてからコンマ数秒のさもなく地面に打ち込み完全に固定する。
そして放たれるアーチャーの三連撃最後の一撃。
オルタの身体をX字に切り裂きぬける、鶴翼三連のラスト。
ガクンとひざから崩れるオルタ。
だが、浅い。
鶴翼三連は本来、このような三連ではなく同時に放つ三撃だ。
威力は本来の3分の一。
そんなことはわかっている。この弓兵がそれに気づかないなんてことはない。
だから間髪おかずに次の一撃。
構えるは弓。握るは剣。
剣の刃は捩じれ曲がる。
放たれるのは、爆熱を携えた螺旋剣―――――!!!
「ガラドボルグ―――!!」
アーチャーの指から、剣が離れる。
弓の弦に押し出され、螺旋剣が飛び出していく。
だがそれを予見した一瞬先に、オルタの眼光が強く輝く。
「ヌゥン!!」
立ち上がる。直後に再びしゃがむ。
すると、締め上げていた鎖に一瞬の緩みが。
その一瞬のうちにオルタは鎖を掴み取り、手首を唸らせて思い切り振るった。
その結果はどうなるのか。
順番に見ていこう。
まず、地面に打ち込んで押さえていたセイバーとライダーがひっくり返った。
手と足の違いはあるが、杭を押さえつけていたのだからそこに全体重をかけていた。
それがいきなり引かれて掬われたのだから、ひっくり返りもしよう。
次に、オルタの手首の唸りに合わせて鎖が躍った。
ガチリと噛みつくかのように、それらはライダーの手首、セイバーの足首に巻き付き、お返しだと言わんばかりに固定されたのだ。
そして、引かれる。
オルタとアーチャーの位置、状況を鑑みて、二人が引っ張り込まれるのは一か所のみ。
「なっ!?」
「くゥッ!」
「
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