第七章 C.D.の計略
驚異の逆転
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ングアギト。
その一歩一歩が、大地に亀裂を走らせて揺るがせる。
振りかぶり、炎の尾を引きながら放たれるバーニングライダーパンチ。
闇の使徒アンノウンですらをも粉々に吹き飛ばすこの一撃で、苦しませずに終わらせる。
「「もらった」」
ゴンッッ!!!
何が起こったのかわからない。
ただ、セイバーが見たのは結果だけだ。
アギトがパンチを打ち込んだ。
それは見ていた。
だが
次の瞬間に拳を突き出していたのはオルタだったし、アギトは大空洞のドーム部分に吹き飛んでめり込んでいた。
「は・・・・?」
後方頭上を振り返り、アギトの姿を確認した凛。
そしてその頭部をアーチャーの剣が守っていた。
「貴様――――!!!」
「おっと、よそ見してるから狙ったが」
いたのはオルタ。
その手刀が凛の脳天に向けて振り下ろされたのを、アーチャーの剣が止めたのだ。
だが恐ろしいのは
オルタとアギトのぶつかった地点、アーチャーと凛がいた地点。
その間にセイバーとライダーが立っていたにもかかわらず、この男はそれを気づかれることもなく素通りして攻撃したということだ―――――!!!
「流石はアーチャー。鷹の目ってことかな?」
「戯言を!!」
弾き飛ばし、剣を振るうアーチャー。
下がったオルタに、即座に反転して構えた弓を向けて放った。
放った剣はフルンディング。
敵を追尾していく魔剣だ。
だが、オルタはそれを容易に叩き潰した。
真上からの拳が剣を叩き落とし、しかもそれを魔力に分解して吸収した。
その様子に、セイバーは理解が追い付いていなかった。
なぜこの男があんな一瞬でアギトを、しかもバーニングフォームの彼を?
だがライダーはわかっていた。
思えば、オルタが抵抗少なくバーニングフォームの攻撃を喰らっていたことがすでにおかしかったのだ。
「仮面ライダー」という強者故に攻撃が入っていた。
皆がてっきりそう思っていた。
オルタは強かったが、同様の能力者であるアギトならばまともに戦える。
「アギト」なら奪われない。
そう思っていた
だがが違った。吸収していたのだ。
あの凄まじい拳を、パワーを、炎を。
考えてみれば当然だ。
すでにこの男は、ギルスとの戦いで戦闘経験値をすでに盗んでいるのだから――――!!!
「さて、仮面ライダーオルタ・・・・アヴェンジフォームとでも名付けようか?」
まるでこれから自分が何を手にするのかを暗示する名称。
加えて、まさしく復讐に相応しいその能力。
「ライダー!!君は桜君を連
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