第七章 C.D.の計略
驚異の逆転
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さくではあるが切れ込みが入る。
「来たか、アギト!!」
「オルタ・・・」
猛るオルタ。
対して、アギトのほうの声は苦しいものだった。
何故。
つい数か月前自分を訪ねてきた青年は、気の弱くオドオドしていたが、こんなことをするようには思えなかったのに。
会って最初の一言で、あまりにかけ離れた印象。
だからアギトは、踏み込むべき剣で踏み込みに行けなかった。
「アギト。なぜという顔をしているんだろうね」
「オルタ。なぜこんなことになってしまったんだ!」
叫ぶアギト。
それは、悲痛というには十分な哀しみが込められている。
それに対し、オルタは語る。
それは今までと変わらぬ答え。
世界を見てきた。
悪の多さを知った。力を知った。
世界は悪が元であると悟った。
ならば、進化というその果てに行きつくのは悪であろうし、正しい姿はそれである。
「すべて悪!!この世界は悪という色であるべきだったんだ!!だから、僕はそれを為しに来た」
真っ黒な大聖杯を指さし、それこそが願いだと彼は迷いなく叫んだ。
「僕たちは人類の進化の道しるべとしてこの世界にいる!!だから、僕は染め上げるよ。この世界を悪一色の真の姿に!!」
―――――十分だった。
オルタは実に、アギトの質問に正直に、しっかりと答えた。
だったら、自分も答えを出さなければならない。
倒すべき敵だと
「倒すよ。君を」
「そう。それでいい。これは最初から、光と闇の戦い何だから!!!」
「ハァッッ!!」
アギトの装甲が、炎に包まれる。
噴き出してくるそれはまるで火山口。噴出するそれは怒りを体現したかのような赤銅色をした炎。
仮面ライダーアギト・バーニングフォーム。
燃え盛る轟炎
その力は、闇すらをも焼き尽くす炎を発現する。
そしてそのパワーは
「行くぞ!!!」
アギトのフォーム中最強を誇るほどのもの。
突き出されるパンチ。
放たれるキック。
ただの通常攻撃であろうとも、炎を纏うその一撃一撃は剛撃だ。
この戦いに手出しは不要。
そう悟ったのか、セイバーも、遅れて到着したアーチャーと凛もその姿を見ていた。
アギトの姿は、まるでこうするしかない自分への怒りをぶつけているかのようだった。
そして拳がまともにオルタの胸にめり込み、その身体が地面を転がる。
最後だ。
誰もが悟った。
アギトの拳に流れていく溶岩のような赤いエネルギーがそれを明確に表していた。
「ぉぉぉおおお!!!!」
ダンダンダンッッ!!と、一気にオルタへと駆けだしていくバーニ
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