第七章 C.D.の計略
驚異の逆転
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程度耐性があれば苦しくはあるがこの結果以内は行動可能だ。
ライダーもそれは承知だ。
この結界は容易く突破されるだろう。
現に、動き出したオルタが結界の起点である魔法陣を一つ踏みつぶすと結界の効果は消えた。
だが、弱体化できたことと時間稼ぎが主な目的。
ならば、これで十分に
「変身」
カァッ!!
「・・・・な」
変身を行うオルタ。
それ自体は問題ではない。
たがなぜだ。
彼から感じる魔力は漲っており、吸収前と変わりない力強さがあるではないか――――!!!
「当然。ボクは能力を奪っているんじゃない。わかりやすく言えば「習得」に近い。そして、私の体内にあるこのベルトが、無限の力の供給源。多少吸い取られたところで、修復は容易さ」
「チッ・・・・」
じりじりと引くライダー。
ダメだ。
自分にはこれ以上こいつを止めることはできない。
すでにゴルゴーンにアンドロメダと宝具にかなり魔力を裂いた。ベルレフォーンを発動しようにも、今のこいつ相手には発動前兆で潰される。
「さて、これでもう阻むものは」
「左へ!!」
「ッ!!」
「ん?」
ドギャォッ!!
左に跳ねるライダー。
穿たれる地面。
そして、着地するのは剣を手にしたセイバーだ。
剣を手に放たれたストライク・エアが、オルタの背後から襲い掛かったのだ。
オルタの姿は土煙に消え、しかしまだそこにいることを感じ取るセイバーは着地と同時に一気にその中へと突っ込んでいった。
「破ァっ!!」
「っぉあ!!」
ガァン!!という音がして、その衝撃に土煙がはじけ飛ぶ。
セイバーの横薙ぎの剣を、オルタが膝と肘で挟んで白羽どりで止めていた。
ギチリと押し込んでいこうと力を込めるセイバーだが、オルタはそれを平然と押しとどめていた。
「背後から奇襲とは、手段を選ばなくなってきたな!!」
「クッ・・・」
「だけどいい。正義にそこまでの力を使わせなければならないほど、僕の悪は強まっていると言えるのだから!!」
「ハッ!!」
徒手空拳を主とするオルタ相手に、これ以上この間合いでの競り合いはまずい。
セイバーは手に込める力を抜き、オルタの体勢を崩しながらそこに蹴りを入れて後退。
蹴りを受けたオルタが、即座に体を起こしてセイバーへと追撃を仕掛ける。
だがそこに斬りかかっていくのはまた別の、炎を纏ったアギトの剣。
「おぉお!!?」
「ハァッ!!」
アギト・フレイムフォームの固有武器フレイムソードが、轟火を纏って振るわれる。
その切れ味のすさまじさに、回避したはずのオルタの腕に小
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