第七章 C.D.の計略
襲撃 ギルス
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
のオルタが――――
ドゥンッ!!
オルタの背から、爆発が起きて火花が散る。
ギルスヒールクロウは間違いなく発動している。
だがその爆発の衝撃に身体を震わせただけで、このオルタは技に耐えてしまったのだ。
「なかなか・・・ですが・・・!!」
「グゥッ!!!」
グブッ!!という嫌な音がして、オルタの拳が一撃でギルスの身体を吹き飛ばす。
プールの中に落ち、派手に水飛沫を上げて沈むギルス。
すぐに水上へと上がろうとするも、ギルスの周囲から水泡が消えると同時に、オルタもまた水中に飛び込んできて、ギルスへと追撃を仕掛けにかかってきた。
ゴポゴポと水泡がさらに水中に漂い、飛び込みながら喉元に掴みかかってきたその腕を払い、エクシードギルスへと強化変身。
腕から鉤爪の付いた触手を伸ばし、オルタを迎え撃とうと体制を整えるギルス。
それを前に、オルタは口から泡を吐く。
まるで「あはっ」とでも笑ったかのように―――――
数秒して、水しぶきが上がる。
飛び込んだものよりは少し小さいものが、三発ほど。
それから、水を斬ったかのような波がザバァッ!!と二度ほど怒ってプールサイドを濡らし、さらに一発、衝撃波が水を割った。
そして、その割れた空間に水が戻っていこうとした瞬間に、凄まじい発光がその中から発せられ、ものすごい衝撃と共にプール内の水の八割を吹き飛ばした。
後に残るのは、ザバザバというプールサイドを流れる水の音、さらには排水溝から流れていく音。
そして、プール内の水を循環させるホースから、水が流れ出てくる音だけだ。
カンカン、と足音を鳴らしながら、プールからはしごを使って上がってくる青年。
乗り越えた、と息を吐き、その場に紙を残して去る。
父すらその進化を恐れた、アギト。
その頂点に立つ男、津上翔一。
彼は一体どれほどのものなのか。
こちらは最高の悪をもって受けねばならない。
まだだろう。
こんなものではないだろう。
ならば、話に聞いた「あそこ」に行ってみよう。
あそこならば、最高のものが身に着けられるはず。
そして、それを知らせれば彼は必ず来る――――
「待ってますよ・・・・アギト。あなたが来るのを。俺は、そこで」
青年は去る。
この「EARTH」から、いともたやすくあっさりと。
to be continued
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ