第七章 C.D.の計略
襲撃 ギルス
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すごいですね・・・・今のあなたと僕で、もしあなたに軍配が上がるなら、世界はそちら側・・・ということになります」
「お前は一度、ぶん殴らなきゃわからないようだな・・・・」
「ええ、是非とも――――!!」
取っ組み合う、オルタとギルス。
バシャバシャとその場に残った水が、飛沫を上げて跳ね回る。
果たして、二人の戦いは
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ところ変わって、どこかの道路。
マンホールがゴトリと浮き、ずれて開かれる。
そこから這い出てきたのは、一人の男。
周囲を見回して、標識を見る。
『綾女ヶ丘まであと15キロ』
行き先は見えた。
後はどうとでもなる。
ともあれ
「身体、くっさ」
身だしなみはどうにかせねばなるまい。
そう言って、少し離れた民家に侵入する男。
旅行だろうか、誰もいない。
というか、居ないと所を選んだのだが。
風呂に飯、それから服を頂戴し、男は進む。
「到着は明日、だな」
数か月、地下で醜い醜態をさらして這いずり回ったのだ。
もう我慢することもない。
さぁて・・・・やってやるか・・・・!!
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「おおぉぉお!!」
放たれるギルスの拳。
それを腕で受けるオルタだが、それを予見していたのかギルスは即座に一回転して肘打ちを横っ面にぶち込む。
さらにそこから肘、膝と、身体の突起を相手にぶつけ、切り裂くような打撃を与え続けていった。
そして、そこから相手が距離を獲ろうと後ずさった瞬間に、追撃するかのように飛び掛かっての踵落とし。
それがオルタの肩口に命中し、踵から伸びる爪が背に食い込んだ。
ギルスヒールクロウが命中し、雄叫びを上げるギルス。
エネルギーを送り込み、それが爆発する前に相手の胸元を蹴って反転しながら離脱。
「タァッ!!」
いつも通りの、ギルスの常勝パターンだ。
猛攻からの、必殺技。
だがこの男は、まだ未熟とはいえ「闇の力」の息子。
その程度で倒されるのなら、アメリカでG3-Xがとうに撃破している。
ガッ!!
「何!?」
反転し、跳ねてその場から離れようとするギルスの足が、宙でつかまれた。
仰け反る筈だった上体を起こし、片足を掴まれたままオルタを睨むギルス。
そこにいたのは、先ほどの猛攻を喰らいながらも、いまだに余力を残した姿
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