第七章 C.D.の計略
闇夜の影
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からの一瞬の光。それによって映し出された、戦士の姿が
「これは・・・アギト?」
「でも、色が違いますよね?」
その姿は、変身した津上、即ちアギトに酷似していた。
だが、その体色が違う。
仮面ライダーアギトグランドフォームは、黒を下地に金の装甲を纏った戦士だ。
だが、この戦士はそのカラーリングが逆になっている。
何とも不気味な色をしたライダーである。
そのライダーはというと、工場内から歩いて出ていきその先に止まっていた彼の物であろうバイクに向かった。
それを見て、氷川は思わず飛び出していた。
「待て!!」
銃口を向ける。
あのアンノウンの言葉が真実なら、こいつは殺人犯人だ。
その疑うべき理由がある以上、警察官としてこの場から彼を去らせるわけにはいかない。
「一緒に来てもらうぞ」
「・・・・氷川さん」
「え」
こちらに振り返る戦士。
その戦士の口から漏れたのは、氷川の名前。
何故だ?
この戦士は、なぜ氷川のことを知っている?
G3-Xの姿を見て、その名前が出てくるのは一般市民ではありえない。
銃を握る力が強くなる。
対して、戦士は体までこちらに向けてゆっくりと歩を進める。
止まれと叫ぶ氷川だが、それを無視して、戦士はまるで微笑むかのようなゆったりさで話しかけた。
「ボクは、悪いんですか?」
「・・・なに?」
「悪というのもを見てきました。いろんなところで見てきました。だって、たくさんいるんだもの」
「なにを・・・・」
「ボクは悪になれていますか?この世界は真実だ。真実が生き残る。悪人の割合が多い、この世界が真実なんですか?」
「それは」
「違うっていうんなら、否定して見せてください」
「な!?まさか君は」
「ボクはオルタ。善か悪か。世界は一体、どっちが正しい姿なの?」
「ッッ゛!?」
トントンと軽く足踏みして、一気に走り出す戦士・・・仮面ライダーオルタ。
その仮面に、かつて挨拶に来た青年の面影はなかった。
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Alternative―オルタナティヴ―
・代案
・二者択一
それはアギトに代わるものなのか。
人間と代わるものなのか。
善か悪かの二者択一。
その名づけの真意とは裏腹に、青年は暴走を始める。
仮面ライダーアギト
〜right and wrong〜
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