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世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
闇夜の影
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に立つ小沢の目の前で、展開されていく工場内地図。三つの赤い点が、その敷地内に入っていく。



『入っていった影は、牛のようなシルエットをした頭部でした』

『証言と合致します。おそらく同個体かと』

「小沢さん」

「・・・・まだ待ちましょう。全班が到着するまで、C班はそこで見張ってなさい」

『C班了解』


敵は未知数。
もし相手が上位のアンノウンなら、G3-X抜きで戦うには余りにも戦力不足。

数をそろえねば・・・・・



『A班、謎の影を発見。先ほどの物とは別の物と思われます』

「!?」

と、そこに入ってくるA班からの報告。
まさか、二体目!?



『どうしますか、主任!!』

「・・・・・ッ」



アンノウンが二体?
確かに考えてはいたが、確率は低かった。

よりにもよって、こんな時にそれを引いてしまうだなんて・・・・



『こちらA班。二体目を追跡します』

『こちらC班。こちらの目標が動きました』

「方向は!?」

『北西方向に・・・・!!』

「まずい、このままじゃ」


ズズン・・・・・!!!!

「!?」

「わっ、な、なにごとだ!?」



『C班の目標が、突如走り出しました!!壁を破壊して、なおも北西方向に進行!!』

「A班!!その場から離れなさい!!」

『A班了解。即時撤退する!!』


一体目の目標が走り出した方向。
それは二体目の目標の方向であり、一切の脇目も振らずにその方向へと向かっていた。

もしも二体が同じ目的で動いていて、一斉にこちらに牙を剥いたら勝ち目は薄い。
少なくとも、全員無事では済まなくなる!!



『僕が行きます』

「氷川君!!?あなた一人じゃ無理よ。下がりなさい!!」

『行きます!!』

「あっ、こら!!」

ぶちっ、と斬られてしまう通信。
だが情報は残そうとしているのか、モニターはまだ生きている。


「・・・頼んだわよ・・・・!!」

ぎゅうっ、と手を握ってモニターを睨む小沢。
果たして、その先の光景には何が・・・・・



------------------------------------------------------------


「はぁ、はぁ・・・・・」

G3-Xが、二体の合流地点に到着する。
すでに二体は出会っているはずだ。だが、どうにも中の空気が張りつめている。

一触即発。

まさしくそれを漂わせたかのような



「―――――!――――――!!」

「何がいけないの?」




「日本語?」

『氷川君、もっと近づ
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