第七章 C.D.の計略
闇夜の影
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だ!!』
『おい、お前何言ってんだ?』
『だーめだ。完全にぶっ飛んじまってるぜ』
『じゃあお前、背中に羽根あって!!頭の上に輪っかがある奴を何だと思うんだよ!!』
『HAHAHAHA!!天使が殺すって?』
『そりゃ悪魔の仕事だろうよ』
『でもほんとなんだ・・・!!』
ブツッ
「君は確かジャパンでそんなやつらの相手をしていたらしいな」
「そう、ですが・・・・」
「殺された奴らは、どいつもこいつも圧倒的な力でぶちのめされて死んでいる。とても人間技とは思えん」
「・・・アンノウンの仕業だと?」
「おう、まさに未確認。だから調べてもらいたい。来てもらったのは、そのためだ」
「・・・・・わかりました」
「行き先が行き先だ。エスコート付けようか?」
「ご心配なく。われわれには日本最強の警察官がいますので」
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「ってことがあって」
「じゃあもう絶対アンノウンじゃないですか!!」
「・・・・・・・」
話を聞いて、犯人はアンノウン。
確かに、小沢もそう思った。
だが考えてみると何かがおかしい。
物凄い力で捻りつぶす?
確かに人間のパワーを超えた者かもしれないが、それしきの重機が持ち込めない現場ではない。
アンノウンの犯行は、どうあがいても人間にはできないもので行われる。
木の内部に埋め込まれる。
天井のあるビルの一階に、屋上ほどの高さからの落下死。
水の一切ない場所だというのに、肺いっぱいに水が溜まって溺死。
それこそが、アンノウン犯罪最大の特徴。
だというのに、この無造作な殺しは何だ?
なにかが引っかかる。
『C班、不審な影を発見!!』
「どこ!!」
『D-1地点を、東に逃走中!現在チームで追跡中!!』
「無茶をしないで!!氷川君が着くまで、あなたたちは前に出ないこと!!氷川君!!」
『向かっています!!』
疑問が残りながらも、入ってきた報告に即座に反応して指示を飛ばす小沢。
こうなれば、ぶっつけ本番だ。直接この目で、確かめるしかない。
『目標、廃棄された工場内に入っていきます』
「出ました。元ジャージル自動車会社所有の工場です。見取り図出します」
報告を聞き、となりの小室がデータを引っ張り出してメインモニターに映し出す。
G3トレーラーに、昔のような手狭さはない。デスクがスライドして退き、メインモニターが宙に映し出される。
その前
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