暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
闇夜の影
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だ!!』

『おい、お前何言ってんだ?』

『だーめだ。完全にぶっ飛んじまってるぜ』



『じゃあお前、背中に羽根あって!!頭の上に輪っかがある奴を何だと思うんだよ!!』



『HAHAHAHA!!天使が殺すって?』

『そりゃ悪魔の仕事だろうよ』

『でもほんとなんだ・・・!!』

ブツッ



「君は確かジャパンでそんなやつらの相手をしていたらしいな」

「そう、ですが・・・・」

「殺された奴らは、どいつもこいつも圧倒的な力でぶちのめされて死んでいる。とても人間技とは思えん」

「・・・アンノウンの仕業だと?」

「おう、まさに未確認。だから調べてもらいたい。来てもらったのは、そのためだ」



「・・・・・わかりました」

「行き先が行き先だ。エスコート付けようか?」

「ご心配なく。われわれには日本最強の警察官がいますので」



------------------------------------------------------------



「ってことがあって」

「じゃあもう絶対アンノウンじゃないですか!!」

「・・・・・・・」



話を聞いて、犯人はアンノウン。
確かに、小沢もそう思った。


だが考えてみると何かがおかしい。


物凄い力で捻りつぶす?
確かに人間のパワーを超えた者かもしれないが、それしきの重機が持ち込めない現場ではない。

アンノウンの犯行は、どうあがいても人間にはできないもので行われる。

木の内部に埋め込まれる。
天井のあるビルの一階に、屋上ほどの高さからの落下死。
水の一切ない場所だというのに、肺いっぱいに水が溜まって溺死。

それこそが、アンノウン犯罪最大の特徴。


だというのに、この無造作な殺しは何だ?


なにかが引っかかる。




『C班、不審な影を発見!!』

「どこ!!」

『D-1地点を、東に逃走中!現在チームで追跡中!!』

「無茶をしないで!!氷川君が着くまで、あなたたちは前に出ないこと!!氷川君!!」

『向かっています!!』


疑問が残りながらも、入ってきた報告に即座に反応して指示を飛ばす小沢。
こうなれば、ぶっつけ本番だ。直接この目で、確かめるしかない。



『目標、廃棄された工場内に入っていきます』

「出ました。元ジャージル自動車会社所有の工場です。見取り図出します」

報告を聞き、となりの小室がデータを引っ張り出してメインモニターに映し出す。
G3トレーラーに、昔のような手狭さはない。デスクがスライドして退き、メインモニターが宙に映し出される。

その前
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ