第11話
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いた。するとその時、大きな音が聞こえ、音に気づいたユウナ達が視線を向けるとパテル=マテルに敗北した2体のドラッケンの様子があった。
「ま、参りました……!」
「さすがだねぇ………!ランドロス教官達と違って、実際に乗って操縦もしていないのに、あれを躱せるなんて!」
眼鏡の男子生徒―――ウェインと緑色の髪をポニーテールにしている女子生徒―――レオノーラはそれぞれ自身の敗北を認め
「うふふ、レオノーラは初めてとはいえそこまで使いこなした時点で”上出来”よ。ウェインはまずは基本操縦を徹底的に練習して、基本操縦をマスターする事ね。」
パテル=マテルを操作していたレンは二人に対してそれぞれの評価をした。
「次はそうだな……アッシュにゼシカ、行けるか?」
「ええ………!望むところで―――」
「ハッ、お断りだな。」
そしてリィンに指名された蒼髪の女子生徒―――ゼシカが頷きかけたその時アッシュが予想外の答えを口にした。
「………………」
「ほう?」
「フゥン?」
「え、えっと……?」
「おい、アッシュ………」
「ちょっと貴方、どういうつもり……!?
アッシュの答えを聞いたリィンは真剣な表情で黙ってアッシュを見つめ、ランドロスとレンは興味ありげな表情をし、セレーネは戸惑い、ランディは目を細めてアッシュを睨み、ゼシカはアッシュを睨んで問いかけた。
「ああ、お前さんとの共闘に文句があるわけじゃねえよ。せっかく模擬戦をするんなら面白い趣向がいいと思ってなァ。――――ランドルフ教官、ヘクトルを貸してくれねえか?どうせだったら一対一でシュバルツァー教官の胸を貸してもらいたいと思ってね。」
「そいつは……」
「―――いいさ。その条件でやってみようか。」
ゼシカの問いかけに答えた後に提案したアッシュの言葉にランディが答えを濁しているとリィンが了承の答えを口にし
「ハッ………!」
リィンの答えを聞いたアッシュは不敵な笑みを浮かべた。一方その頃リィンとランディは機甲兵同士の内線でアッシュの提案について話し合っていた。
「……おい、いいのか?」
「ああ、差し支えがなかったら。折角やる気になっている事だし、水を差すのも勿体ないだろうしな。」
「やる気ねぇ……まあいい。せいぜい鼻っ柱を折ってやってくれよ?」
その後ランディはヘクトルから降り、ヘクトルに乗ったアッシュはドラッケンを操縦するリィンと対峙した。
「なんなのよ、アイツ………さすがに生意気すぎない!?」
リィンの操縦するドラッケンとアッシュの操縦するヘクトルが対峙している様子を見守っていたユウナはアッシュの態度に対して不満の声を上げたが
「ユウ
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