第11話
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甲兵についての説明を受けている中リィンとランディ、ランドロスは格納庫にある機甲兵達の移動の作業を手伝っていた。
「フン、何とか間に合ったか。教練中は任せる。生徒どもを動かすなりして適宣対応するがいい。」
「は、はいっ……!」
作業の様子を見守っていたシュミット博士はティータに指示をし、指示をされたティータは緊張した様子で頷いた。
「相変わらず無茶苦茶な爺さんだな……それについていけるあの子も大したモンみたいだが。」
「ああ、リベールきっての技術者一家の出身だそうだからな。それにしても、あすがに人手不足だとは思うが……」
「しかも、ロクな訓練もなしに週末に現地に出発だからな。―――最低でも2,3人―――いや、4,5人は実戦でも操縦できるくらいにしてやる必要はあるだろうな。」
一方二人が会話している様子に気づき、作業を一旦中断したランディの言葉にリィンは頷いた後疲れた表情で呟き、リィンの言葉に続くようにランドロスは二人に提案をした。
「おいおい、さすがにそれは無理じゃねぇか?模擬戦ができるようになるのが精一杯だと思うぜ。―――そこん所、ヴァリマールの操縦者であるお前さんはどう思っているんだ?」
ランドロスの提案に呆れた表情で指摘したランディは機甲兵と似たような存在である”騎神”の操縦者であるリィンに意見を求めた。
「……そうだな。リスクはあるが、カンのいい子ならいけると思う。生徒の数は分担するとして……ランディとランドロス教官は交代で”ヘクトル”を使うんですよね?」
ランディの問いかけに対して自身の意見を答えたリィンはランディに確認した後重装機甲兵”ヘクトル弐型”に視線を向けた。
「ああ、若干扱いづらいがパワーがあって俺やそこの仮面のオッサン好みの機体だ。お前さんはヴァリマールじゃなくて”ドラッケン”で教えるんだな?しかも太刀じゃなくて機甲兵用の剣を使うんだって?」
リィンの問いかけに頷いたランディはリィン達と一緒に汎用機甲兵”ドラッケンU”へと視線を向けた。
「ああ、さすがにヴァリマールはお手本にはならないだろうしな。騎士剣術なら父さんからも教わっているから何とかなると思う。」
「はは、そっちの方は頼むぜ。あとは生徒の準備が終わるのを待つだけだが……」
「ま、俺としてはこんな鉄屑に乗って戦うより、てめぇ自身を鍛え上げた方が結果的にはそっちの方がガキ共の為になると思うがな。こんな鉄屑、俺なら木刀でもかる〜く真っ二つにできるぜ?」
ランドロスの発言を聞いたリィンとランディは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「例え生徒達を鍛え上げても、こんなとんでもない物を木刀で斬る事ができるアンタみたいな”化物”がそんな次々と生まれるかっつーの。」
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