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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第11話
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ころか、素晴らしい行いだと思います。」

そして咳ばらいをしたミハイル少佐が呆れた表情でリィンに指摘をしようとしたその時リアンヌ分校長が部屋に入って来た。

「分校長……?」

「ど、どういう事ですか?」

「フフ、要するにシュバルツァー教官は、自ら体現しているのです。”世の礎たれ”―――かのドライケルスの言葉を。」

リアンヌ分校長の言葉を聞いたその場にいる全員はリィンに注目した。

「い、いや、そんな大層な話では……」

「では栄えあるトールズ第U分校としてはしかと支えるのが筋でしょう。ひとえに雛鳥たちの今後の成長のためにも―――リーヴスの市民達との”橋渡し”となってもらうためにも。」

「え”。」

「そ、それって……」

「まさか……」

「クスクス、要するに市民達の人気取りの為に設立された”特務支援課”の第U分校版って所かしら♪」

「クク、言い得て妙だな。まあ、実際そのお陰で今や”特務支援課”はクロスベルの市民達にとっての”英雄”として有名で、解散した事が今でも惜しまれているぐらいだからなぁ。」

「ハア……俺やロイド達も最初から課長に説明してもらって理解していたが、もうちっと、遠回しな言い方をしてくれないかねぇ。」

リアンヌ分校長の提案を聞いてある事を察したリィンは表情を引き攣らせ、トワとセレーネは目を丸くし、小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンの推測を聞いたランドロスは口元に笑みを浮かべて同意している一方ランディは疲れた表情で溜息を吐いた。



「―――成程、第U分校の設立はかなり唐突だったと聞いています。その意味で、住民との軋轢回避は今後の課題と思っていましたが……」

一方リアンヌ分校長の提案を聞いてリアンヌ分校長の意図を理解したミハイル少佐は納得した様子で考え込んでいた。

「ええ、分校長として”次”の段取りは引受させて頂きます。貴方達は今日の機甲兵教練と来たる特別演習に備えてください。」

そしてリィン達に説明を伝え終えたリアンヌ分校長は部屋から去っていった。

「ハハ、なんか余計な仕事を抱え込んじまった感じだな?」

「だ、大丈夫、リィン君?」

「うふふ、ご愁傷様、リィンお兄さん♪」

「ハハ………まあ、なるようになりますよ。とにかく今は分校長の言う通り機甲兵教練に集中すべきでしょう。」

「……道理だな。まあいい、この件については君と分校長の判断に任せる。それでは各自準備を進めてくれたまえ―――解散!」

そしてミハイル少佐のミーティングの解散の号令を合図にリィン達は大急ぎで準備を進め……いよいよ分校初となる機甲兵教練が始まるのだった。



〜格納庫〜



分校の生徒達全員がミハイル少佐とトワ、レンから機
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