愛しているから
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うな彼女に唖然とする師匠。号泣するサクラはレオンに背中を擦られながら目をゴシゴシ拭っていた。
「もう1人は俺がやるからさ!!」
「やめとけよ」
「出番か」
「オババもやめとけよ!!」
トビーとオーバが最後の1枠に入ろうとするのを必死に止めるユウカ。するとシェリアはサクラとレオンの腕を掴む。
「これからはこの3人で天空シスターズやろうかな!!」
「任せてくださいぃ!!」
「絶対ぇやだ!!」
巻き込まれたレオンが怒り笑いが起こる。それが落ち着くと、シリルたちはようやくお世話になったマーガレットの街に別れを告げることになった。
「妖精の尻尾の復活頑張れよ」
「おー」
「グレイによろしくな」
「そういえば足取りがわからなくなってるのよね」
「気をつけてなー」
「おおーん」
見送る蛇姫の鱗の一同に背を向ける。
「元気でね、ウェンディ」
「うん!!シェリアも!!」
「シリル先輩のステージ衣装は後で送ります!!」
「いらねぇ!!捨てとけ!!」
手を振って見送る天神に涙ながらに手を振るウェンディ。泣きながらブンブン腕を振るサクラに怒声を上げたシリルは、さらっと手を振っている氷の神にほくそ笑み、ナツたちの後ろを付いていく。
「行っちゃいましたね」
「もう泣いてもいいぞ」
シェリアの頭に手を置いて、ここまで泣かなかった少女に優しく声をかけるリオン。シェリアはそれに涙を溢しそうになるが、必死にこらえる。
「泣かない!!あたしも妖精の尻尾が復活してほしいから」
目を潤ませつつも笑顔を見せるシェリアを見て成長したと実感するリオンは笑顔を見せる。
「これからはレオン先輩を師匠にしますぅ!!」
「うわっ!!くっつくな汚い!!」
一方師匠を失ったサクラがレオンに飛び付くが、彼は鼻水まで流して泣いている彼女にビビって逃げ回る。その様子に落ち込んでいたギルドの雰囲気は一変し、笑い声が巻き起こった。
シリルside
次なる目的地を目指して山道を行く俺たち。そんな中、いまだに涙を流し続ける者がいた。
「いつまで泣いてるのよ、ウェンディ」
「そんなに寂しい?」
すでに街を出てかなりの時間が経つのに、ウェンディは涙が止まる気配がない。
「だって・・・妖精の尻尾なくなっちゃった時・・・ラミアの皆さんにはとてもよくしてもらって・・・
ナツさんたちにも会えたし・・・あーん!!」
どうやら彼女は悲しいのとうれしいので今も泣き止まないらしい。俺?俺はさすがに泣かないよ。男の子だからね。
「まだま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ