愛しているから
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ェンディ。その様子を木の影から見ていたシャルルとセシリーは、ただ静かに2人のことを見守っていた。
それから時間は過ぎ、辺りが明るくなった頃、シリルたちは蛇姫の鱗の前でお別れをしようとしていた。
「長い間お世話になりました」
「色々とご迷惑をおかけしました」
「本当だよ」
「元気でな、シリル、ウェンディ」
頭を下げているウェンディとシリルに対し、レオンがニヤニヤしながら返答し、リオンが2人に兄のように声をかける。
「私も一応礼くらいは言っとくわ」
「元気でね、ラウル〜」
「また遊びに来てね、シャルル、セシリー」
相変わらずのツンデレキャラを最後まで貫き通すシャルルと固いハグを交わして別れを惜しみ合っているセシリーとラウル。
「本当に・・・なんて言ったらいいのか・・・私・・・自分勝手で・・・」
「ウェンディ、泣かないの」
そんな中ウェンディはお世話になってきたギルドに別れを告げるのが辛いのか、涙が止まらない。それをシリルが慰めていると、リオンがあることを口走った。
「元からそういう約束でウチに入ったんだろ」
「「・・・」」
「そうだったのか!?」
リオンの言葉に耳を疑うナツ。彼らはかこのギルドに加入する時、妖精の尻尾が復活するまでの間お世話になると言っていた。そのことをレオンやシェリアも覚えており、いつか来るこの日のために覚悟を決めておいた。
「でも・・・」
「ウェンディ〜、いつまでも泣かないの〜」
「ホントよ・・・もう・・・シャキッとしなさい」
いつまでも泣き止みそうにない彼女にセシリーとシャルルが苦言を呈する。そんな彼女たちを見てルーシィは、ギルドのことを忘れてしまったわけじゃないのだと安堵していた。
「ウェンディは泣き虫だな〜」
「だって・・・うぅ・・・」
泣き虫ウェンディをシェリアがからかうが彼女の涙は止まることを知らない。いつまで続くか気になっていたが、シリルがあることを思い出してレオンの方を見る。
「あれ?そういやサクラは?」
彼の弟子であるサクラの姿がどこにも見えない。そう問い掛けると、レオンは人混みの中へと消えていき、何かを持って戻ってきた。
「ほれ、師匠になんか言うことあるだろ?」
「うぅ・・・」
彼が持ってきたのはウェンディ以上の号泣を見せているサクラの姿。彼女を初めて見たナツやルーシィは何が起きているのかといった顔だが、彼女は涙ながらにシリルに話しかける。
「シリル先輩とウェンディ先輩の代わりに天空シスターズ頑張りますぅ!!」
「そこ!?」
シリルの弟子であるにも関わらず付いていく気はサラサラないといったよ
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