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レインボークラウン
第五百話

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                第五百話  恐ろしい吸血姫
 小田切君は研究室でタロとライゾウに聞かれていた、その聞いてくる内容はというと。
「ねえ、前に博士が言ってたことだけれど」
「吸血姫とか言ってたよな」
「あれどういうこと?」
「日本にも吸血鬼退治の人がいるとか」
「博士変なこと言ってたよな」
 小田切君に聞くのはこのことだった。
「日本にそんな人いるのかよ」
「僕達知らないけれど」
「ああ、あのお話ね。調べたけれど」
 小田切君は二人に答えて述べた。
「東欧ではヴァンピールって吸血姫とのハーフがなるらしいんだ」
「吸血鬼と人間の間に生まれた人が」
「吸血鬼退治するのかよ」
「そうみたいだよ、それで日本の吸血鬼退治の人はね」
 所謂ヴァンピール退治の人はというと。
「人間でね、お坊さんだったり神官さんだったり陰陽師だったり」
「そうした人達がなんだ」
「日本の吸血鬼退治の専門家か」
「妖怪退治だからね」
 吸血鬼も妖怪だからだというのだ。
「それでなんだ」
「日本じゃ吸血鬼退治はそうした人がするんだ」
「それが博士が言ってた人達か」
「そう、あと魔女もだよ」
「魔女!?」
「魔女っていうとあの娘達かよ」
 二匹は小田切君の今の言葉にすぐに華奈子達を思い出した、だが小田切君はその二匹にさらに話した。
「とはいってもかなり強い魔女じゃないと倒せないから」
「じゃあ今田先生や今日子先生みたいな」
「あの人達位じゃないと吸血鬼倒せないんだな」
「そうだよ、とてもね」
 それこそというのだ。
「あの吸血鬼は強いからね」
「じゃああの先生達もヴァンピールかな」
「吸血鬼退治出来るんだな」
「多分ね、しかし博士の言葉がね」
 どうもと言う小田切君だった。
「妙に気になるね」
「吸血鬼がどうとかね」
「本当に気になるよな」
「まさかと思うけれど」
「吸血姫が日本に出て来るのかよ」
「そうかもね、博士って嘘は言わないから」
 幾ら危険な兵器や国際法で禁止されているものを平然と造り出しその辺りのヤクザ屋さんやチンピラを遊びで殺してもだ。
「吸血鬼日本に出て来るかな」
「それ有り得る?」
「来日したりとか元々いる奴が出て来たりとかな」
「そういうことになるのかな」
「ひょっとしてな」
 二匹も思った、彼等は小田切君と話して妙な胸騒ぎを感じていた。


第五百話   完


                  2017・11・19
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