第五十七話 ジジイの恐怖
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ム領に作った、
ローエングラム星系駐留軍統帥部第7課課長という事になりますので、よろしくです」
「この事は他言無用で願うぞ」
「御意でございます」
「体良くして下さいね」
「ありがとうございます」
病室を出て歩いて帰る途中いきなり急患が入ってきたとの連絡が来ましたよ。
何故にと思ったら、今回の帰還兵が自殺未遂だって、名前聞くとビックリです。
プレスブルク大尉だそうです。
聞くところによるとブラスターで胸を撃ったらしいが、外れて負傷したそうだ。
あれほど帝国へ帰りたがっていたのに自殺未遂なんて、
なんで何だろうと考えながら取りあえず、病室へ向かいます。
病室前でも『死なせて下さい』とか『一族の恥になる前に』とか聞こえてきます。
父様と共に病室へ入ります。
暴れていたプレスブルク大尉が我々を見た瞬間、
目を大きく見開いて顔面が蒼白になり、言葉が出ない状態になりました。
私は察しが付きました、彼は貴族です、捕虜になったのが一族の恥と言われたのではないでしょうか?
父様も察したようです。
「プレスブルク大尉、卿は折角助かりし命を粗末にするのか」
驚きながら少しずつ話してきますね。
「皇帝陛下、小官は俘虜になりしモノです、このような者が生きていく価値はございません」
「馬鹿者が、予が卿等の帰りを待っておったのじゃ、胸を張って生きていけばよいのじゃ」
父様かっこいいですね。
「皇帝陛下・・・・・」
「して如何したのじゃ?」
「「お恥ずかしき話なれど、小官は男爵家次男の当たります、
俘虜になり帰還いたしましたが、
一族からは当家の面汚しなぜ自決しなかったと連日の攻めにございます。
それでも皇帝陛下のご恩に酬いる為に恥辱に混じれながら生きて参りましたが、
生みの親からも、同じように見放されました、そして自賽せよとブラスターを渡されました」
酷いですね、親としても人間としても最悪です!!
「プレスブルクよ卿は予の赤子じゃ、予の言葉を信じるのじゃ予に仕えよ」
涙流し始めましたよ。
「皇帝陛下・・・・・・・・・・」
「よいよい、プレスブルク大尉卿はノイエ・サンスーシの警備に参加せよ、
早く傷を治すのじゃ、良いな」
「皇帝陛下、御意にございます」
良い話ですね、けど帝国貴族とは何たる狭量なんでしょうか、
親なら喜ぶのが当たり前なのに死ねとは、嫌な奴です。
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