第五十七話 ジジイの恐怖
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度は病室外に護衛が守ってこの部屋に近づけない様にしています。
この特別病室自体が遮音力場を発生しているので会話は漏れません。
病室に入ると、不敵な笑みを浮かべた爺様とケーフェンヒラー准将が2言3言話していました。
父様と私が入ると、直ぐに「皇帝陛下には再度のお越しありがたき幸せ」とニヤリとしながら挨拶してきました。
「うむグリンメルスハウゼンよ子細は伝えたかな」
「陛下ケーフェンヒラー男爵は不思議がっておりますな」
「であろうな」
「陛下ケーフェンヒラー男爵が幾つか疑問があるそうですので、お答えをお願いできますでしょうか」
「無論じゃ、答えよう」
砕けた話し方に流石のケーフェンヒラー爺さんも少しひいてるね。
「ケーフェンヒラー男爵、疑問とは何じゃ」
「御意、何故私のような老いぼれを態々呼び戻したのでしょうか、
私としてはあの地で一生を終える気でありましたのに、
名指しで帰国を命じられましたが、其れはいかなる仕儀でありますか」
「またあの様な配布品を使い同盟に罠をお張りになったのは、
どなたの考えですかな」
ほー流石ヤンが帝国で謀略を遣らせたら同盟が大変なことになったろうと、
評価しただけのことはあるな。
「卿を呼び戻したのも、あの罠を張ったのも予ではない」
「なるほどそうしますと、此処に居られるグリンメルスハウゼン子爵閣下ですな」
「儂ではないよ、儂は手伝いをしただけじゃよ」
「なるほど陛下にはよほど優秀なブレインがついていらっしゃるようですな」
「ハハハそうじゃのグリンメルスハウゼンよ優秀じゃの」
「そうでございますな、優秀でございます」
2人とも私を見て言わないで下さい。
ケーフェンヒラー爺さんが変な顔してますよ。
「ケーフェンヒラーよ予の優秀なるブレインとはこの子じゃ」
「は?この子と言いますと、皇女殿下でございますかな?」
「そうじゃテレーゼが全て企んだことじゃ」
あのケーフェンヒラー爺さんが唖然としてますよ。
けど企むだなんて、悪党みたいじゃないですか!
もう少しナチュラルに言って下さいよ。
「まさかその様な年齢で彼処まで悪辣な事が出来るとは」
えーとさらっと悪口が入ってませんか_?
悪辣ですが人道的にしてるつもりですが。
「本当の事じゃ、先頃のエル・ファシルについてもテレーゼの企みじゃ」
「お父様、企み企みって私がまるで悪の大幹部みたいじゃないですか」
「ハハハテレーゼ様似合うやも知れませんぞ」
「そうじゃな似合うやもしれん」
ハイレグ履いて変な化粧して鞭持って、戦闘員に同盟軍をやっつけておしまいって、
言ってるシーンが目に浮かぶのですがね。
2人してからかいまくりすぎです、ケーフェンヒラー爺さんが唖然とし
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