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ドリトル先生と奈良の三山
第一幕その三

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「様々な学問を楽しんでね」
「医学だけじゃなくてね」
「語学も物理学も楽しんで」
「生物学もだしね」
「数学もね」
「そして歴史学や文学もだからね」
「そう、そしてその歴史や文学をだよ」
 まさに今回はというのです。
「楽しむつもりだよ」
「奈良まで行って」
「そしてそのうえで」
「歴史学と文学を楽しむ」
「そうするんだね」
「そうだよ、本当にこれだけ学問が出来るなんて」
 博士にとってはです。
「天国にいるみたいだよ」
「先生にとってはね」
「もうそんな状況だよね」
「本を読んで論文を書いてフィールドワークをする」
「そのことがね」
「最高だよ、ではお家に帰ったら」
 それからどうするかも言う先生でした。
「奈良に行く用意をしようか」
「旅支度だね」
「それをしないとね」
「そう、これはいつも通りだね」
 旅行や学会で行く時とです。
「奈良だから近いけれどね」
「ああ、同じ関西だしね」
「神戸から見てね」
「じゃあ普通にね」
「神戸から奈良までね」
「旅行だね」
「そうなるよ、今回は旅行じゃないけれど」
 お仕事です、完全にそちらですが実際のところ動物の皆にとっては旅行と全く同じことなのです。
「楽しんで行こうね」
「そうだね、それじゃあね」
「皆で行きましょう」
「それとトミーがお留守番?」
「そうなるかしら」
「そうだよトミーが残るからね」 
 実際にというのです。
「お家のことは色々と彼に任せよう」
「うん、わかったよ」
「じゃあそうしてね」
「奈良に行きましょう」
「皆でね」
 こうお話してでした、動物の皆はこの時はティ―セットを楽しみました。そしてお家に帰りますと。
 皆で旅支度に入りました、オシツオサレツはその二つの頭で先生にこう尋ねました。
「下着入れた?」
「タオルは」
「あと歯ブラシと歯磨き粉は」
「そういうの全部トランクに入れた?」
「お金もよ」
 しっかり者のダブダブはこちらを尋ねました。
「お債務もね」
「中にカードがあるかどうかもね」
 トートーはそちらを指摘しました。
「いざという時はね」
「先生って現金派だけれどね」
 ホワイティは先生のこのことを言いました。
「銀行からお金引き出したりカードがあると使えるからね」
「そうそう、世の中変わったよ」
 トートーは先生がトランクに旅に必要なものを入れていくのを見ています。
「カードとかも出て来てね」
「昔はそうしたのなかったからね」
 チーチーも先生の様子をチェックしています。
「カードとかはね」
「あと携帯とかスマートフォンも」 
 ジップが言ったのはこちらでした。
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