つまらない話だったわね。【座談会】
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つまらないホームレスのお爺さん、公園でぼっち飯を食べてたつまらなそうな顔をしたお嬢さんから皆様へ。
お嬢さん「最後まで読んでくれた読者なんているのかしらね。いたらなんで数ある優れた作品ではなくこんなつまらない話を選び最後まで読破したのか是非訊いてみたいわ」
お爺さん。「いやいや。そんな事を言うもんじゃないよ、つまらなそうな顔をしたお嬢さん。このつまらない話はね、息抜きには丁度いいのさ」
お嬢さん「貴方とのくだらない話に付き合ってあげる息抜きに?」
お爺さん「カッカッ。それは一本取られた! 確かにしがない爺との話よりも、若いお嬢さんとの話の方がいいか」
お嬢さん「……別にそうゆう意味で言ったわけじゃないわ。ただ貴方の話が"つまらない"それだけよ」
お爺さん「それはそうだ。だってこの物語はつまらない話をする爺の物語なんだからね」
お嬢さん「はあ……貴方と話していると頭が痛くなるわ。ねえ、どうして数人いた公園の人たちの中で私を選んだのよ? 私は一人優雅にお昼を楽しんでいたのに」
お爺さん「一人優雅にとは良く言ったね。わたしには一人で寂しくお昼ご飯を食べている女の子にしか見えなかったよ。だから可哀想な孫に話しかけるお爺さんとしてだね」
お嬢さん「こんなお爺さんが祖父だったら、私はぐれていたわね」
お爺さん「そうなのかい!? それは凄く残念なのだよ。裏設定ではそうゆう背景も描かれていたのだけどね……。
それに元を返せばこの話は、雪姫くんとお爺さんの話が思い出話が元となって生まれた物語なんだけどなあ」
お嬢さん「ああ。お亡くなりなったお爺さんとあまり思い出がなさ過ぎて葬式で泣けなくて、親に酷い言われようしたあの件ね」
お爺さん「そんな裏事情まで暴露しなくていいんだよ、お嬢さん。
一緒に雪だるまを作った思い出だってあるんだから」
お嬢さん「親戚の人から聞いた、身に覚えのない話ね。でも証拠写真があるから事実なのね、きっと」
お爺さん「こら。思い出写真を証拠写真だなんて言ってはいけないよ。覚えていなくってもきっと思い出の宝箱に大切にしまわれている……はずなんだから」
お嬢さん「終わりに近づくにつれて語尾が小さくなっているのは気のせいかしら? まあどうでもいいけど。そんなことよりもどうしてこの話こんな変な終わり方をしているの。まるで少年漫画によくあるつまらない終わり方みたいじゃない。私とお爺さんの冒険はこれからも続いてなんて行かないわよ」
お爺さん「意外と少年漫画なんてものも読むんだね。驚いたよ。ああ、そんな睨まないでおくれ、ちゃんと質問には答えるからさ。
『終わり』と書かずに『続く』と書いてあるのは勿論わざと
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