ペルソナ3
1928話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いる。
そんな感じで40階に上がると……
「うわ、番人シャドウかと思ったら、封印の方か」
以前に見たのと同じような封印。
そして宝箱が置かれている点も同じで、その中に何かのレポートが入っているのも同じだった。
もう少し捻れと、そう思っても不思議ではないだろう。
もっとも、捻った結果宝箱の隠し場所が今よりも複雑になったりしたら、こっちも色々と困るのは間違いないのだが。
ともあれ、ここにも双方向ターミナルがあるので、俺の役目は大体終わりという判断でいいだろう。
もしかしたら……山岸がこの封印の向こうにいる可能性も否定出来ないのだが、この封印は恐らく明日、満月の時に出てくるイレギュラーシャドウを倒さなければ解けない筈だ。
そう考えると、今日ここにやって来たのはタイミングが良かったのだろう。
勿論、それを直接口にしたりといった真似は出来ないが。
ともあれ、封印を確認したしレポートも見つけた。
……山岸は結局見つからなかったのを考えると、俺が探した場所よりも下の階にいるのか……それとも、単純に俺達が行くことが出来ない場所にいるのか。
その辺りの事情はまだよく分からないが、それでも俺が探した場所にいなかったというのははっきりしている。
さて、そうなると……問題はこれからどうするかという事だろう。
ぶっちゃけ、俺が探索を開始してからここまで到着するのに15分も掛かっていない。
だが、今の状況でエントランスに戻れば、間違いなく桐条に怪しまれる。
当然だろう。俺だって何も知らない状況でそのような場面に遭遇すれば、手抜きをしたと口に出すだろうし。
となると、暫く時間を潰す必要が出てくる訳だ。
だが、だからといって無意味に暇潰しをするのもちょっとどうかと思う。
個人的には山岸に対して特に思うところはない。
だが、思うところがないというのは、良くも悪くもという意味でだ。
有里には悪いが、死んでしまったら残念だとは思うが、正直それ以上の感情を抱けるかとなると……ちょっと、難しいだろう。
自分の境遇に満足している、もしくは満足していなくても行動に移す様子がないというのは、俺が山岸に好意を抱けない最大の理由だ。
「そうだな。36階から下に向かうか。他の連中は恐らく下から移動してるんだろうし」
呟き、改めて最後に周囲を見回すと、そのまま影のゲートに沈んでいく。
そうして到着したのは、36階。
上ではなく、下に向かう階段を下りていき……俺は35階に到着する。
そして今までと同じく、スライムを使って周囲の様子を探索する。
うん、こうしている限りでは、やっぱり山岸の姿は見つからないな。
そんな風にしながら30階辺りまで探索するも……結局山岸の姿は見つからないのだった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ