暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1928話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 心配そうに尋ねてくる桐条。
 まぁ、幾ら俺の強さを知っていても、タルタロスの中では何が起きても不思議ではない。
 であれば、桐条がいざという時の事を考えて俺を心配しても、おかしくはないだろう。
 だが……正直なところ、俺の力を出し惜しみして戦っている今の状況でも、シャドウの相手をするのは難しい話ではない。
 ……死神は話が別だが。

「構わない。それで残っているゆかりは順平と、有里は真田と組んで、それぞれ別に探して回って欲しい」

 出来れば1人ずつで行動するのが手っ取り早いのだが、そのような真似をすれば、不意の出来事があった時に対処出来ない。
 となると、残り4人で2人ずつに分かれる必要が出てくるのだが……ここで、誰と誰が組むのかが、問題になる。
 まず現在最強のペルソナ使いのゆかりと、ペルソナチェンジという特殊なスキルを持つ有里はそれぞれ主力として別々に分かれた方がいいだろう。
 そうなると、残りは順平と真田だが……ここは純粋に、ペルソナ使いとしても、実戦を積んできた経験から考えても、真田の方が順平より上なのは間違いない。
 そんな訳で、弱い……まだ未熟な順平が最強のゆかりと組み、真田が有里と組む訳だ。
 その辺りの説明を、オブラートに包みながら説明する。

「ふむ、なるほど。……妥当と言えば妥当か。私はアルマーの意見でいいと思う」

 桐条が頷き、他の者達もその言葉に対する反発はない。
 以前までであれば、順平辺りは自分が最弱だということに不満を持ったかもしれないが、今はそうでもない。
 勿論不満を持っていない訳ではないのだろうが、自分でもそれが分かるだけに、それを表に出さないようには出来ているのだろう。
 ああ、それと剣道部での練習で宮本を含めた部員達に勝てないってのもあるか?

「異論はないみたいだな。なら、そういう事で。俺は早速36階よりも上を確認してくる」
「アクセル、気をつけてね。……まぁ、アクセルには言うまでもない事だと思うけど」

 そう言ってくるゆかりに軽く手を振り、俺はそのまま双方向ターミナルに入っていく。
 そうして転移が完了すれば、俺の姿は既に36階にあった。
 ……さて、ここが36階なのはいいとして、問題はどこまで上に行けばいいのかって事だな。前みたいに、封印がある可能性も否定出来ないし。
 ともあれ……まずは確認する意味でも、この36階を調べるか。

「スライム」

 呟くと同時に、空間倉庫から銀色のスライムが触手を伸ばしてくる。
 いや、正確には触手ではなくスライムの一部でしかないのだが……傍から見ると、触手でしかないよな。
 おまけにこのスライムは、敵を吸収すればその質量分体積を増やす事が出来る。
 今でこそ、こうして空間倉庫の穴から銀色の触手を
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ