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Knight's & Magic & Carrier 3
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エルフの住まう地」

「そして魔力転換炉の生産地の一つだ。約束を果たす時が来たな」







「ここが、魔力変換炉の生産地」

「製法どころか生産地も秘匿されていたから気にはなっていたが、こんな場所だったとはな。探知系の魔術は未だにジャミングされてるな。まあ、気温から標高は割り出せるから、あとは夜になれば星から座標計算ぐらいは余裕だな」

「お主、そんなことまで出来たのか」

「手元に道具がないんで正確性はないですが」

荷物の中から地図を取り出して指で円を描く。

「大体ここら辺でしょう?」

「……黙秘させてもらいます」

「返し方として悪いですよ。そういう場合は笑いながら否定する方が良い。まっ、製造方法が知れれば制圧なんて面倒なことはしませんよ」

「……考えたことはないのですか?製造方法が秘匿されているのに我々エルフが攻め込まれていないのは製造方法を知っても製造できないと」

「大方、魔術で製造するんだろう?魔力転換炉のアホなほど硬い金属を加工するのに」

「気付いていましたか」

「そりゃあ、気付く。まっ、別にオレ達以降の世代に製造方法が伝わらなくても良い。オレ達は今、魔力転換炉か、それの代替になる物を作れればな。オレとエルなら技術的な問題程度乗り越えてやるさ」

「やってやりますよ。トールが一緒なら何処までも突き進めますよ」

陛下がオレ達を変な目で見てくる。あの目はいつもの諦めで見てくる目じゃない。何処かで見たことがある目だ。今世じゃなくて前世で見た、そう、確か

「陛下、今、オレ達のことをそっちの目で見たでしょう」

「そっちとは?」

「はっきり言っておきますけどオレはノーマルですよ!!男色の趣味なんて一切ないですから!!」

「いや、エルネスティの見た目からな、そっちに手を染めたのかと」

「ぶっちゃけ、トラウマから不能なんですから染まることなんて絶対にないですよ!!」

「その年で不能か」

「脂ぎったおっさんに無理矢理掘られそうになったら不能にもなりますよ」

「それは、まあ、なんだ、許せ」

「二度と誤解しないなら一度だけは許します」

不能なのは結構気にしてることだが、知らないのなら仕方ない。知っていて話題にするのなら男として相手を消すしかない。

馬車の中の空気が酷く重い物に変わるが無視だ無視。やがて馬車はアルフヘイムの中でも際立って奇妙な形をした建物へと向かう。巻き貝の様に見えなくもないし、土台部分はキノコのようにも見える不思議な建物だ。元建築家としては中々興味深い。

「ここがアルフヘイムの中枢機関、森護府じゃ」

馬車が近づくと森護府の扉が開かれて、馬車が扉を潜る。最初からそういうために作ってある
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