暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1927話
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場合……これも危険だ。
 慎重な……いや、臆病な性格をしている山岸だが、それでも現状を何とかしようとエントランスにある階段を使って2階に移動しないとも限らない。
 そうなれば……シャドウと遭遇する可能性は非常に高かった。
 ましてや、タルタロスという事は、死神と遭遇する可能性もあるのだ。
 ああ、でも今のところ死神と遭遇したのは俺だけだったな。
 そう考えれば、意外と安全……か?
 俺の前にしか現れていないとなると、やはりあの死神は何らかの理由があっての行動……と考えるのが自然だろう。
 もっとも、だからといってこっちに攻撃してくる以上、こちらも向こうの思惑なんかは気にしていられないってのが正直なところだが。
 ともあれ、その辺りの事情を考えれば、山岸が死神に遭遇する事はない……と、思う。
 そうであって欲しいとうい希望的な観測だと言われれば、それまでだが。

「なら、とにかく……今日影時間になったら全員でタルタロスに行って山岸を探す必要があるな」
「そうだな。特に、明日は満月だ。アルマーの予想が正しいとすれば、恐らくイレギュラーシャドウが出る。となれば、その前に何とか山岸を確保しておきたい」

 あー……そうか。もう満月の時期か。
 満月にイレギュラーシャドウが現れるというのは、俺の予想ではあったが、それでも結構自信がある予想だ。
 そうである以上、桐条が言うように、イレギュラーシャドウが現れるよりも前に山岸の救出を行っておきたいというのは、紛れもなく俺が思っている事だった。
 もしイレギュラーシャドウと山岸が出くわしたりしようものなら、まず間違いなく山岸の命は失われるのだろうから。
 有里もそれを理解しているのか、いつもはどこか面倒臭そうな表情を緊張で厳しく引き締めていた。
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