ペルソナ3
1927話
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表現してもいい順平の様子に、さすがの桐条も少し引いた。
順平が普段どんな食事をしているのかは分からないが、これだけの素材を使った料理を食うのは、まずないのだろう。
視線を真田に向けると、そこでは肉を食ってはプロテインを入れた牛乳を飲んでいる真田の姿があった。
ちなみに最初、真田の馬鹿はすき焼きの鍋に直接プロテインを入れようとしたのだが、影槍によって吹き飛ばしてそれを阻止した。
プロテインを入れるのはいいが、せめて自分の器の中だけにしておけ。
そう言ったら、何故か真田は溶き卵の入っている器ではなく、牛乳を用意してそこにプロテインを入れたのだ。
……まぁ、牛肉と牛乳はどっちも同じ牛系統だと考えれば、そんなにおかしな事ではない……のか?
多少無理矢理だが、自分をそう納得させる。
そして残るもう1人、有里は不機嫌そうな様子ではあるが、様々にすき焼きを味わっている。
有里が不機嫌な理由は、やはり山岸の一件が原因だろう。
未だに連絡が取れないらしいからな。
ちなみに幾月の奴は、何だか急な仕事が入ったとか言って、出ていった。
影時間の件で何か進展があったのか、それとも俺が預けているマジックアイテムで何か進展があったのか。
その辺りがどうなのかは分からないが、ともあれ幾月の下らない駄洒落を聞かなくてもいいというのは、俺にとって幸運だった。
「長ネギも……美味いな、これ」
すき焼きに限らず、鍋物の長ネギというのはかなり熱い。
それこそ、一種の武器と言っても納得する者もいるくらいだ。
だが、幸い俺はそんな長ネギであっても、普通に食べる事が出来る。
肉厚の長ネギが、噛むとすき焼きの割り下の甘みと長ネギ本来の甘みが口の中一杯に広がった。
「ふふ、喜んで貰えて何よりだ。焼き豆腐の方もお勧めだぞ」
そう告げると、桐条が俺の取り皿の中に焼き豆腐を入れる。
ちなみに焼き豆腐も鍋物では長ネギ同様にかなり熱い具材として知られていのだが……こちらも当然ながら、俺はしっかりと味わう事が出来た。
そんな風にすき焼きを食い終わり……やがて鍋は片付けられ、それぞれの前に飲み物が置かれる。
当然のように、俺の前には紅茶がある。
桐条が少しだけ悪戯っぽい視線を俺に向けてきたのは、同じ紅茶愛好家だからだろう。 その辺りは以前何度か話した事もあるし、勉強会をやっていた時に一緒に紅茶を飲んだ事もある。
……幸いだったのは、俺の紅茶好きという話を、桐条がそこまで深刻に受け止めなかった事だ。
具体的には、缶紅茶やペットボトルの紅茶でも、文句は言わなかった。
紅茶派でも、缶やペットボトルは紅茶ではなく、紅茶風飲料でしかないと言ってくる奴もいるんだよな。
スパロボOGs世界のユウキなんかは、その辺り
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